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【椎名武雄】「『外資イコール悪』だ? 冗談じゃねぇ」

日本IBM中興の祖が語る「日本人のグローバル化」

2015年2月20日(金)

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戦後70年となる今年、日経ビジネスオンラインでは特別企画として、戦後のリーダーたちが未来に託す「遺言」を連載していきます。この連載は、日経ビジネス本誌の特集「遺言 日本の未来へ」(2014年12月29日号)の連動企画(毎週水・金曜日掲載)です。

第14回は、日本IBMの中興の祖、椎名武雄氏。「外資イコール悪」という偏見と戦い、外資企業が日本に根付くきっかけを作った椎名氏は、「これからは日本人が世界のトップに立つ時代だ」と次の世代に向けてエールを送る。

「外資」とともに生きた男
椎名武雄(しいな・たけお) 米国留学後の1953年に縁故採用で日本IBMに入社。工場長、営業本部長などを経て45歳で社長。コンピューターの黎明期に日本企業のIT化を支援。政府が国産コンピューター産業の育成に力を注ぐ中、日本IBMの「日本化」に奔走。87年、外資系企業初の売上高1兆円を達成。現在は名誉相談役。1929年5月生まれ。(写真:竹井俊晴、以下同)

 外資イコール悪、と見られた時期もあってさ。大手新聞が「白い手、黄色い手」なんていう連載を組んでね。要するに「白い手」を持った外資は汚いというんだ。日本に来て市場をかき回して、儲けをかっさらって全部アメリカに持って行っちゃうと、外資を叩いたわけ。

 通産省も本当に一生懸命、国産コンピューターを育成しようとしていた頃です。特例法ができて、日本IBMが納めていた年間の税金と同じくらいの金額を、助成金として富士通とか日本電気とか日立製作所といった国産メーカーに与えたんですね。そういう時代ですよ。俺が日本IBMで働いていた若かりし頃は。

 外資に対して、そんな意地悪が横行していたから、こっちは何クソと思ってやってきた。でも、始めからIBMで働きたいと思っていたわけではないよ。まあ、きっかけは、戦後のどさくさで、成り行き任せの縁故採用みたいなものだったんだ。

艦載機からカッコつけたアメリカ人が撃ってくる

 俺が終戦を迎えたのは、中学4年生の時だった。東京の世田谷にあった海軍の薬の工場で、倉庫番をやっていたんです。上半身裸で、毎日トラックの荷台に乗せられて、渋谷や恵比寿の貨物駅に荷物を取りに行っていた。自分の体重より重たい荷物をトラックに乗せて、世田谷の倉庫に降ろしてという重労働をやっていたんですよ。上官に殴られながらね。

 昭和20年(1945年)当時、4月とか5月になるとアメリカの航空母艦から艦載機が毎日のように飛んできて、えらい低空でババババーンっとアメリカ人がカッコつけて下を見ながら撃ってくるわけですよ。幸い、それに当たらなかったから今、生きているわけですけれども、もう生きた心地がしないわけよね。

 8月15日は、防空壕を掘っていたの。1週間くらい前に広島に新型爆弾が投下されたということで、これまでの防空壕では深さが足りないから倍の深さに掘れと言われて。だいたい3メートルくらいの深さかな。水をかき出しながら掘っていたんですよ。

 そうしたら正午に集合せいと呼ばれて、広場に集められたんですね。そこで天皇陛下の放送を聞いたわけだけど、ガーガー鳴っているだけで何を言っているかよく分からない。そうしたら将校たちが涙を流している。それを見て、「おい、何か戦争終わったらしいぞ」ということになったわけです。

コメント6件コメント/レビュー

2ちゃんねるで言う「ドラマ化決定!」ですね。(2015/02/21)

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「【椎名武雄】「『外資イコール悪』だ? 冗談じゃねぇ」」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

2ちゃんねるで言う「ドラマ化決定!」ですね。(2015/02/21)

いかにも外資らしいドライな人事を、最近やりましたよね。浮世離れした話を聞かされているきぶんです。(2015/02/20)

日本IBMは、女性を積極的に採用し、給与水準も抜群に良かったから人気でしたよね。四半世紀前の話ですが。昔は外資系は知名度が低く学生に人気がなかっただけで、外資がバッシングされるようになったのは米系金融機関が進出し、日本の市場環境・雇用状況を無視した振る舞いを行うようになってからでは。1990年公開の「プリティウーマン」でM&Aを手掛ける主人公(リチャード・ギア)が非難されるシーンがありますが、その頃からグラス・スティーガル法(米国の銀行・証券の分離)が徐々に撤廃され、いわゆる「ガイシケイ」が拝金主義として批判の対象とされるようになってきたものと思います。メーカー系とは別の話ですよね。(2015/02/20)

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