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トイレはIoTで進化する

独SAPが狙う米グーグルの「弱点」

2015年2月25日(水)

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 「IoT(Internet of Things)」。2015年の産業界は、モノのインターネットを指すこの言葉を軸に競争が激化しそうだ。パソコンやスマートフォンだけでなく、ロボットや産業機械までがインターネットにつながり情報をやり取りすることで、新たな「産業革命」が起きると見込まれている。

 その先頭を走るのがドイツだ。第四次産業革命を意味する「Industry4.0」というキーワードの下、産官学が一体となってIoTを推進し、製造業の競争力を一層高めようとしている。ドイツを代表するソフトウエア企業として、中核的な役割を担うSAP。IoTを担当するニルス・ハーズバーグ氏に話を聞いた。(聞き手は小笠原啓)

昨年から急に、「IoT(Internet of Things)」という言葉を聞くようになりました。なぜ今、このキーワードが脚光を浴びているのでしょうか。

ニルス・ハーズバーグ(Nils Herzberg)氏
独SAPシニアバイスプレジデント。グローバル共同統括Internet of Things担当。ハイテクや自動車、航空宇宙産業を含む組み立て製造業界のグローバルヘッドを務めた。現在は北米担当者と共同で、Internet of Things関連の新規顧客開拓を責任者として担う。

ハーズバーグ:多くの企業が、自分たちに関係があると気づき始めたからだと思います。IoT、つまりモノのインターネットというアイデアは以前からありましたが、最近になってようやく現実的に考えられるようになりました。

 ポンプやバルブといった産業機器がインターネットにつながると、それらが生み出すデータを分析できるようになります。これを活用すれば、産業機器の保守業務を高度化できる。このデータは、保守だけでなく製造プロセスの品質管理や稼働率の向上といった目的でも使えます。言い換えると、モノが発信するデータが、企業経営をより良くする基盤になっているのです。

 データ分析を通じて経営が改善すると、さらに優れたデバイスが登場し、多くのデータを生み出すようになります。こんな好循環が生まれ、IoTが現実化してきました。

 ではIoTが企業をどう変えているのか。我々の顧客であるオーストリア企業が非常に面白い取り組みをしているので、少しの間、YouTubeをご覧下さい。トイレ用の液体せっけんやそのディスペンサー、タオルなどを提供している企業が、ビジネスモデルを大きく変えようとしています。

HAGLEITNER senseMANAGEMENT EN
オーストリアの衛生用品メーカー「Hagleitner」社が投稿した映像

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「トイレはIoTで進化する」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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