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なぜか辛い道ばかり選ぶ宇野康秀USEN会長の心理を聞いてみた

800億円の負債、リーマンショックでも3社を上場させた「あきらめない経営」

2015年2月24日(火)

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 USEN取締役会長の宇野康秀氏は辛い道を選んでしまう経営者だ。ただ、その選択が失敗ではない。厳しい状況にまみれながらも、必ず節目となるゴールにたどり着いている。辛い道を選ぶ心理とは――。昨年12月、3社目の上場を果たした宇野氏に聞いてみた。(聞き手は瀬川明秀)

(撮影:的野弘路)

 インタビューの前に、宇野氏の経歴を簡単に紹介

 目の前にある分かれ道。1つは楽な道、1つは辛い道。さて、あなたはどちらを選ぶだろうか?

 インタビューの前に経歴を紹介。
 1988年にリクルートコスモスに入社。1989年に、人材開発関係のベンチャー企業、インテリジェンスを創業。苦心しながらも成長軌道に乗せ、インテリジェンスは2000年にジャスダックに上場を果たした。宇野氏はインテリジェンスの上場を目前にしながらも、病に倒れて死を間近にした父親の頼みを受け、1998年に父親の会社・大阪有線放送社を引き継ぐことになる。これが最初の困難である。

 そこでは“2代目社長”として、大阪有線の再建に取り組んできた。当時の大阪有線は有利子負債が800億円あったうえに、音楽配信用のケーブルを無許可で張り巡らせていた。経営再建に向けて、違法状態だったケーブル網の正常化を推し進め、「USEN光ファイバーサービス」や映像配信サービス「GyaO」といった「ブロードバンドビジネス」の新規事業を手掛けてきた。

 正常化、経営再建、新規事業を推し進めた結果、生まれ変わった「USEN」は2001年にジャスダックで上場を果たした。有利子負債800億円の返済も果たした。「ライブドア騒動」の際は、ライブドア株をフジテレビから約95億円の個人資金で買い取り、世間の注目を集めた。当時、マスコミでは、「ヒルズ族の兄貴」としてたびたび宇野氏を取り上げていた。(当時の宇野氏については、書籍『USEN宇野康秀の挑戦!カリスマはいらない。』に詳しい)

 そのままいけば「業界の成功者」だった。

 ところが、2008年秋にリーマンショックが襲った。USENは2008年8月期と2009年8月期の決算で、合わせて1134億円を超える損失を計上。宇野氏は子会社や事業を売却して財務改善に取り組んだものの、2010年にはUSEN代表取締役から退くことになった。「二代目が父の会社をつぶすことに――」と非難されたこともあった。

 それでも、宇野氏は経営を粛々と続けていた。USEN社長退任とほぼ同時期にUSENの光ファイバー販売事業・映像配信事業部隊を、「U-NEXT社」に移管。U-NEXT社の株式を宇野氏個人がUSENから買い上げて事業を続けたのだ。それから3年後の2014年12月、このU-NEXTを東証マザーズに上場させたのだ。宇野氏にとっては、インテリジェンス、USENに続いて3度目の上場である。

「この人はどうして辛い道ばかり選ぶのか」

 新経済連盟が2014年12月に開催した「失敗力カンファレンス」に宇野氏が登壇した。この時の話が興味深かった。

 「一時期、仕事をしていると本当に辛すぎるので、もっと辛いことをしようとトライアスロンなどに打ち込んだ」「トレーニングで皇居を走り、近くにある銀行に向かって『絶対に借金は返してやる』と思いながら走っていた」「銀行から即刻停止と言われた部門の社員を連れてU-NEXTで事業を続けた」などと当時の様子を振り返った。

 カンファレンスでの話を聞きながら「この人はどうして辛い道ばかり選ぶのか」「なぜ諦めないのか」「どうやれば一度ならず三度も上場を果たせるのか」など興味と疑問がわいてきた。そんな疑問をそのままぶつけてみた。

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「なぜか辛い道ばかり選ぶ宇野康秀USEN会長の心理を聞いてみた」の著者

瀬川 明秀

瀬川 明秀(せがわ・あきひで)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ビジネスアソシエなどを経て、日経ビジネスオンライン開設後はオンライン編集がメインの業務。2012年からは日経BPビジョナリー経営研究所の研究員を兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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