• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

異色企業「平成建設」が1兆円企業になる日

平成建設の秋元久雄社長に聞く

2015年3月12日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

静岡県沼津市に本社を置く平成建設は、「大工になりたい一流大学出身者」が集まる異色企業だ。秋元久雄社長は1989年の創業当時から国内における将来的な職人不足を予見。職人の待遇を向上し正社員として囲い込み、当時の建設業界では異例の内製化を進めてきた。その結果、「大企業の研究所より現場で体を動かして働きたい」という価値観を持つ一流大学出身者が徐々に集うようになり、“高学歴大工集団”として知られるようになる。そんな同社が2015年は本気で海外進出を目指すという。

日本の住宅メーカーの中にはASEANなどへの進出を始めているところもあるが、その多くは所謂プレハブ工法の工業化住宅。それに対し平成建設の家は、在来工法と木材を主体に大工が“匠の技”を駆使して造る日本住宅だ。現地での職人や原材料の確保から、コストの問題まで、事業成功までにはとてつもないハードルが待ち受けていそうな気もするが、秋元社長は本気らしい。とりあえず話を聞いてきた。

聞き手は鈴木信行

秋元 久雄
あきもと・ひさお
1948年静岡県生まれ。89年、静岡県沼津市に平成建設を設立。大卒・大学院卒の大工や職人を正社員として採用し自社で育て、建築のほぼすべての工程を内製化する業界初の試みに挑戦。エリート建築技能集団として注目を浴び、成長を続けている(写真:堀 勝志古)

以前から「海外の人に日本住宅の良さをアピールしたい」と話されていましたが、本当に米国に進出なさるとか。

秋元:それがさ、きっかけは『日経ビジネス』なの。何年か前に、翌年の日本経済の動向を予想する企画をやったでしょ。

2013年1月7日号「異色企業家だけに聞いた2013年大胆予測」ですね。

秋元:そう。あれを読んだある米国企業から「だったら一緒にやらないか」っていう連絡が来たのよ。米カリフォルニア州に拠点を置くウエストウイングっていう、現地で日系企業の進出サポートを手掛けている会社。

2年前の本誌発言がまさかの具体化

当時の企画を知らない多くの読者のために説明しておくと、あの特集で秋元社長は2013年に起きることとして4つの予想をされました。①大工の奪い合いが激化、②産業界はタコの頭だけになる、③明治の美術に注目が集まる、④平成建設が海外進出に成功、です。

秋元:そうそう。

いずれも興味深い予想ですが、今、言っているのは④の話ですね。全文引用しましょう。

 「日本にはまだまだ世界に通用する商品がある。我々が手がける日本家屋はその代表。日本家屋ほど繊細な家はない。

 鉄筋コンクリートを使った高気密・高断熱住宅は快適かもしれないけど、環境や健康にもよいかといえば話は別。やっぱり夏は電気やオイルで家を冷やすのでなく、土壁を作って自然の風を取り入れた方がいい。ほかにも日本家屋が持つ機能は世界に冠たるものがある。

 そんなわけでウチは2013年以降、米国やフランスに日本の家を建てに行くつもり。京都でも金沢でも外国から来た旅行客が日本建築を羨望の眼差しで見ているよね。ああいう欧米の富裕層に、現地の風土に合うように改良した日本の家を売り込むの。

 人口減少が進む日本では住宅着工戸数も伸び悩むわけだけど、“海外の日本家屋市場”は何しろ成長の余地が無限大だから、どこまで事業が伸びるか分からない」(日経ビジネス2013年1月7日号「異色企業家だけに聞いた2013年大胆予測」より)

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「異色企業「平成建設」が1兆円企業になる日」の著者

鈴木 信行

鈴木 信行(すずき・のぶゆき)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日本経済新聞産業部、日経エンタテインメント、日経ベンチャーを経て2011年1月から日経ビジネス副編集長。中小企業経営、製造業全般、事業承継、相続税制度、資産運用などが守備範囲。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

すきま時間を活用できることに気づいた消費者は、時間価値をかつてないほど意識している。

松岡 真宏 フロンティア・マネジメント代表