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ニッポンの「荒物」の魅力に世界が気づき始めた

「暮らしの道具 松野屋」店主 松野弘さんに聞く

2015年3月23日(月)

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 かつて日本中の町々に商店街があった頃、そこには「荒物屋(あらものや)」があった。シュロのほうきにトタンのちりとり、アルマイトの洗面器、籐製の買い物かご…。各地の町工場や職人の手で作られた、丈夫で長持ちの日用品が狭い店内にぎっしり並んでいた。

 やがて大型スーパーの時代がきて、多くの商店街が消え、荒物屋も消えた。安さは正義。壊れたら買えばいい。続くバブル時代は高級こそ正義。傷でもつけたら大変だからめったに使わない。いざ使おうとすると過剰な機能は使いこなせず、実は使う必要もなく…。

 ざっくり振り返るだけで何やら情けない気持ちになる「消費」時代の後、長々と居座った不況を経て、今再び「荒物」に光が注がれている。丈夫でしっかりしたものを、愛着を持って大事に使う。そんな人が増えて、細々と、しかし確かな技術で作り続けられてきたものが改めて売れるようになってきた。作る人も買う人も、ほどよく満足できる。そんな仕組みを大事に育てている人の話を聞こうと、東京・馬喰町の「暮らしの道具 松野屋」を訪ねた。店主の松野弘さんによれば、最近は欧米からの引き合いも増えているという。それにしても、荒物たちがギュギュっと居並ぶ店内を見回すだけで、何ともワクワクします。

(聞き手は坂巻正伸)

荒物…日々の暮らしを支える道具たち

こんにちは。「荒物(あらもの)」たちが溢れんばかりの店内。ワクワクします。

東京・馬喰町の「暮らしの道具 松野屋」と店主の松野弘さん。店内には「荒物」が所狭しと並ぶ。(写真:鈴木愛子、以下同)

松野:いらっしゃい。全国各地を歩き回って見つけてきた、しっかり作られたものばかりですから、じっくり見てください。

ありがとうございます。この竹かご、いいですねえ。素朴だけど存在感がある。籐製の買い物かごは昔、母が持っていた記憶があります。トタンのちりとり、学生時代に放課後の掃除で使ってました。懐かしい……う、危ない危ない。お忙しい中いただいた貴重な時間ですから、じっくりお話を。

松野:分かりました。まずそもそも日経ビジネスオンラインの読者の皆さんは「荒物」をご存じですかね。

坂巻:若い方たちは分からないかもしれません。解説をお願いします。

松野:すごくざっくり言えば暮らしの道具、日用品です。ほうきにちりとり、かごやバケツ、やかん、たわし、鍋敷き、長靴……挙げればきりがありませんが、そうした日々の生活で使われる道具で、それを売っているのが「荒物屋」です。昔は日本各地の町ごとに商店街があって、その一角に荒物屋があったものですが、最近はすっかり少なくなりました。

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「ニッポンの「荒物」の魅力に世界が気づき始めた」の著者

坂巻 正伸

坂巻 正伸(さかまき・まさのぶ)

日経ビジネス副編集長

1991年、日経BP社入社。サービス分野専門誌での記者活動の後、「日経PC21」「日経トレンディ」副編集長、媒体開発、「日経ビジネスアソシエ」編集長を経て現職。「日経ビジネスオンライン」の編集を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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