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「ジパング」は海から復活する

JAMSTECの堀田平理事に聞く

2015年3月25日(水)

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 かつて金銀を豊富に産出し、冒険家マルコ・ポーロに「黄金の国ジパング」と呼ばれた日本。その栄華を取り戻すべく、ある国家プロジェクトが始動した。その名も「海のジパング計画」(正式名称は次世代海洋資源調査技術)。海洋資源の調査技術を開発する計画だ。

 日本近海にはレアアースやコバルトなど希少な金属資源が埋もれている。活用できれば、日本が資源大国として生まれ変わる可能性もある。独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)で海のジパング計画を推進する、堀田平理事に話を聞いた。(聞き手は小笠原啓)

堀田 平(ほった・ひとし)氏
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)理事。東海大学大学院海洋学研究科海洋工学専攻博士課程修了。1983年に海洋科学技術センター(現JAMSTEC)に入り、フロンティア研究推進室長などを歴任。2005年にJAMSTEC地球深部探査センター副センター長(現在はセンター長)、2010年に開発部門担当理事に就任。2014年6月より内閣府「総合科学技術・イノベーション会議 戦略的イノベーション創造プログラム」が掲げる課題の一つ「次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)」のサブプログラムディレクターを務める。

「海のジパング計画」とは何か。まずは概要から教えて下さい。

堀田:結論から言うと、科学技術を通じて日本を再興させるのが狙いです。安倍晋三首相が成長戦略の「第3の矢」と位置づける、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の1つです。SIPには様々なプロジェクトがありますが、その中で最大規模の計画が「次世代海洋資源調査技術」。通称「海のジパング計画」です。

 日本近海には多くの資源が眠っています。そうした資源の探査あるいは調査をするための技術を開発し、ノウハウを蓄積することで、日本企業が新産業を創出できるようにしていく。石油や天然ガスなど資源には様々ありますが、海のジパング計画では金属に注力します。

かつて日本は世界有数の金銀産出国でした。しかし今では、国内の金属鉱山で現役なのは鹿児島県の菱刈金山ぐらい。「海」に目を向けると、まだ資源は眠っているのでしょうか。

堀田:沢山ありますよ。そもそも地上の鉱山は、元をたどれば海底で生まれたのですから。まずは、鉱山ができる仕組みからお話ししましょう。

海底にある「鉱山の卵」

 温泉をイメージすると分かりやすいでしょう。陸上の各地に温泉があるのと同様、海底にも熱水が噴出する場所が至る所にあります。これは「海底熱水鉱床」と呼ばれ、例えるなら「鉱山の卵」です。噴出した熱水は海水に触れると即座に冷やされ、熱水に含まれていた金属成分が沈殿します。これが長い期間をかけて堆積すると、鉱石になるわけです。

 こうしてできた鉱石が、地殻変動によって地上に運ばれると「鉱山」になるのです。菱刈金山だって、かつては海底にありました。

 南鳥島沖にあるコバルトリッチクラストも有望です。海底の岩などの表面を、10cm程度の厚さで覆っている物質です。コバルトに加え、亜鉛や銅などを含んでいます。

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「「ジパング」は海から復活する」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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