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【稲盛和夫】「優れた人間性こそ日本の宝」

2015年3月26日(木)

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 戦後70年となる今年、日経ビジネスオンラインでは特別企画として、戦後のリーダーたちが未来に託す「遺言」を連載していきます。この連載は、日経ビジネス本誌の特集「遺言 日本の未来へ」(2014年12月29日号)の連動企画です。

 第22回は、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏。日本を代表する名経営者の1人として、戦後の日本経済を率いてきた稲盛氏。この数年は経営破綻した日本航空の再建でも、その経営手腕が大きな注目を集めた。経営者の勉強会「盛和塾」の活動を通して、多くの中小企業経営者にエールを送る一方で、市民を対象にした講演会も重ね、自身の哲学を語ってきた。その稲盛氏が、改めて日本人に託すメッセージとは何か。

経営と美徳を広める導師
稲盛和夫(いなもり・かずお) 1959年に京都セラミック(現京セラ)を設立し、84年には第二電電企画(現KDDI)を設立する。自身が紡ぎ出した独自の経営管理手法「アメーバ経営」は、国内外で高い評価を得ている。2010年には、経営破綻した日本航空の再建を任され、見事な復活を果たした。97年から京セラの名誉会長、2012年からは日本航空でも名誉会長に。現在は若手経営者の勉強会「盛和塾」などの活動に力を注いでいる。1932年1月生まれ。(撮影:柴田 謙司)

 終戦の時のことは、よく覚えています。

 玉音放送があると町内会で聞いて、私は家族そろって、家でラジオの前にいました。ところが、あの時の玉音放送はザーザーザーと雑音がありまして、天皇の声も抑揚のある非常に甲高い声なもんですから、正直に言いまして、中学2年生でしたけれども、何をおっしゃっているのかよく分かりませんでした。

 ただ、みんなで聴いていましたので、「戦争に負けたんだ」「天皇が負けたと言っておられる」と。「ああ、そうかな」と思いました。天皇の声というのは、もともと日本人は誰も聞いたことがなかったわけですからね。甲高い声だなと思いました。

 「戦争に負けたんだ」と大人たちがみんな言っていましたので、「負けたんだな」と。それまでは軍国少年をやっていましたので。

 鹿児島は町全体が焦土と化して、焼け野原になっていきました。連日というぐらいに、米国の艦載機が来て空襲をやって、もう焼き尽くすものはそうなかったのに、それでも郊外の家を機銃掃射でダーーーッとやっていくわけです。

 その頃の中学は全部空襲で焼けてしまって、校舎の残った土台のところに焼けぼっくいを立てて、黒板を掛けて青空天井で授業を受けていました。

 学校で勉強をしていても、その上に飛んでくる。ちょうど学校の横に城山という山があったんですが、そこの陰から超低空で下りてきて、子供が野外で勉強をしているところへ機銃掃射でダダダダーッと。パイロットの表情が下からでもよく見えるくらいの距離でした。

 そういうのが連日だったんです。それが終戦でなくなった。ほっとしました。けれども「勝つまでは」という合言葉で鼓舞されておりましたので、負けたことは非常に悔しかったですね。

コメント10件コメント/レビュー

稲盛さんの経営者としての実力を疑う訳でも、アメーバ経営を認めないわけでも、その仏教に基づいた思想を否定するわけでもありませんが、京セラが所謂ブラック企業の先駆けである点や、JALの処理の裏側などを知るにつけ、好感は持てない方だと感じています。お年なのか、戦後の日本を復興させた立役者に一人とは思えないほど最近では日本の成長を否定されることも多いと思っています。若輩者の私が言うのもなんですが、経済的にも軍事的にも日本はまだまだ成長する余地はありますし、成長しなければそれこそ世界から取り残されて(もしくは中国に占領されて)しまいます。日本人の美徳は結構ですが、お隣国を始めとしてそれが伝わらない人々のほうが多いと考えたほうがもはやグローバルスタンダードでしょう。それから、日本も生産性の上昇を目指すフェーズを終え(企業が生産性の向上を目指すなというわけではない)次のフェーズに来ていることは疑いようがありません。豊かでなければ貧して鈍するだけでしょうし、父親が奴隷の様に働いて、経営者が利得を得ている世界で道徳を語っても空しいだけです。更に言わせていただければ、中小中堅企業がカンバン方式が採用できないのと同様に、稲盛さんの経営哲学が通用しない(要するに、徹底した管理能力があるわけでも、退職者が頻出した場合に対する採用余力があるわけでも、代替されないようなインフラがあるわけでも、税金投入で助けてもらえるわけでもない)ことの方が多いでしょう。道徳やモラルというような基本的な考え方には賛同できるのですが、今後の日本の在り方を考えるのであれば、老兵には去っていただきたいというのが実直な感想です。(2015/03/29)

「戦後70年特別企画 遺言 日本の未来へ」のバックナンバー

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「【稲盛和夫】「優れた人間性こそ日本の宝」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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稲盛さんの経営者としての実力を疑う訳でも、アメーバ経営を認めないわけでも、その仏教に基づいた思想を否定するわけでもありませんが、京セラが所謂ブラック企業の先駆けである点や、JALの処理の裏側などを知るにつけ、好感は持てない方だと感じています。お年なのか、戦後の日本を復興させた立役者に一人とは思えないほど最近では日本の成長を否定されることも多いと思っています。若輩者の私が言うのもなんですが、経済的にも軍事的にも日本はまだまだ成長する余地はありますし、成長しなければそれこそ世界から取り残されて(もしくは中国に占領されて)しまいます。日本人の美徳は結構ですが、お隣国を始めとしてそれが伝わらない人々のほうが多いと考えたほうがもはやグローバルスタンダードでしょう。それから、日本も生産性の上昇を目指すフェーズを終え(企業が生産性の向上を目指すなというわけではない)次のフェーズに来ていることは疑いようがありません。豊かでなければ貧して鈍するだけでしょうし、父親が奴隷の様に働いて、経営者が利得を得ている世界で道徳を語っても空しいだけです。更に言わせていただければ、中小中堅企業がカンバン方式が採用できないのと同様に、稲盛さんの経営哲学が通用しない(要するに、徹底した管理能力があるわけでも、退職者が頻出した場合に対する採用余力があるわけでも、代替されないようなインフラがあるわけでも、税金投入で助けてもらえるわけでもない)ことの方が多いでしょう。道徳やモラルというような基本的な考え方には賛同できるのですが、今後の日本の在り方を考えるのであれば、老兵には去っていただきたいというのが実直な感想です。(2015/03/29)

稲盛氏の教えは、日本の全国民が知るべきだと思います。この記事は、稲盛氏の教えが凝縮されているので、小学校の教科書に載せて欲しいです!!日本国の発展のために、心を高めることは何より重要。日本人が昔から大切にしてきた「美徳」が、今の時代改めて重要だと思います。(2015/03/27)

稲盛さんに、いろいろな意見もあるかと思いますが、これは多くの方に読んでいただきたい記事です。(2015/03/26)

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日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授