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「サンゴの回復には50年かかる。歯がゆくて仕方ありません」

佐々木 幸美氏[小笠原母島漁業協同組合長、サンゴ漁業者]

  • 日経ビジネス編集部

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2015年3月31日(火)

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東京・小笠原諸島の周辺で中国漁船が大挙してサンゴを密漁した。地元漁師は密漁船団を恐れて、出漁を控えていたために収入が減少。サンゴの再生には約50年かかり、生態系への影響が懸念される。

[小笠原母島漁業協同組合長、サンゴ漁業者]佐々木 幸美氏
1943年、小笠原村母島生まれ。高校を卒業後、漁師となり神奈川県・三浦半島を拠点に、漁を始める。戦後、米軍に占領されていた小笠原諸島が68年に本土に復帰すると、母島に戻りサンゴ漁やムロアジ漁を行う。現在、母島漁協の組合長のほか、小笠原村議会議長を務める。

(写真=共同通信)
小笠原母島漁業協同組合の概要
東京都小笠原村母島の漁業協同組合。設立は1980年で、東京都漁業協同組合連合会に属している。小笠原諸島にはこのほか、小笠原島漁業協同組合がある。両組合は小笠原諸島周辺の漁場の利用調整を担っており、サンゴをはじめとする水産資源を管理してきた。だが、今年9月以降、中国の船団が現れ、サンゴを密漁していった。組合員の漁に影響が出ている。

 東京・小笠原諸島の周辺で今年9月以降、中国漁船によるサンゴの密漁が横行しました。生態系への影響を心配しています。

 地元漁師の間では、密漁船団を恐れて漁に出られないなどの影響が出ました。私はサンゴ漁船を2隻所有していますが、密漁船が出没している間は、出漁を控えていました。小笠原母島漁業協同組合の組合長として、私たちの「財産」が目の前で取られていく状況が、歯がゆくて仕方ありません。

20年間の乱獲から回復途上

 私が小笠原諸島でサンゴ漁を始めたのは、島が本土に返還されてからです。もともと小笠原諸島の母島の生まれだったのですが、戦時中に日本軍が劣勢となったのを受けて内地に強制疎開しました。戦後も米軍が占領していたため、母島には戻れませんでした。

 内地で高校を卒業した後、私は神奈川県を拠点に漁を始めました。戦後20年以上を経て、ようやく帰郷できるようになって始めたのがサンゴ漁でした。小笠原諸島では魚漁の方が盛んで、サンゴを手掛ける漁師は私一人だけという時期が長く続きました。

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