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「地球ゴマを94年間作り続けてきましたが、ついに力尽きました」

巣山 重雄氏[タイガー商会工場長]

  • 日経ビジネス編集部

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2015年4月6日(月)

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1960年代に大ヒットした科学玩具「地球ゴマ」。大正時代に創業した名古屋の町工場で94年間作り続けてきた。職人の不足と高齢化の状況下、社長の後継者もなく、会社継続を断念した。

[タイガー商会工場長]巣山 重雄氏
1929年愛知県生まれ。時計メーカーなどに勤務した後、61年タイガー商会に入社。以来50年以上、技術者として地球ゴマの製造を担当する。長年、工場長を務める。2005年、2代目社長の加藤武氏の急逝後、巣山氏が製造、販売、部品調達などの現場運営を担当してきた。

(写真=堀 勝志古)
タイガー商会と廃業の概要
1921(大正10)年、時計メーカーの技術者だった加藤朝次郎氏が科学玩具「地球ゴマ」を開発。タイガー商会を名古屋市で創業。60年代に2代目社長の加藤武氏がテレビコマーシャルなど宣伝を強化して大ヒットする。一方、模造品も出回り製品の信頼が損なわれ、少量生産に切り替える。経営は長年、安定していたが、職人の不足と高齢化から今年4月末をメドに廃業する。

 回転しながら綱渡りをしたり、ペン先に立ったりする。タイガー商会はそんな科学玩具「地球ゴマ」一筋で、1921(大正10)年から作り続けてきました。私自身、50年以上、職人として地球ゴマの製作に打ち込んできました。

 ですが、ついに力尽きました。創業から今年で94年。何とか100周年までは頑張ろうと思ってきましたが、このたび廃業せざるを得ない状況になりました。社長の後継者がおらず、職人も高齢化して技術の伝承ができない。

 工場長として懸命に現場を率いてきましたが、残念ながらこれ以上、会社を継続することは限界でした。

60年代、空前の大ヒット

 タイガー商会の創業者である加藤朝次郎氏はもともと、時計メーカーの技術者でした。働きながら何か自分で商売ができないかと考え、時計のコマ状の部品に目を付け、地球ゴマを独自に開発しました。それが大正10年です。

 地球ゴマはジャイロ効果を応用した科学玩具です。ジャイロ効果とは物体が高速で自転回転していると、外部から力がかからない限り、回転軸の向きが一定方向に保たれる現象です。水平方向と垂直方向の2つの円形フレームの中に円盤と軸からなるコマがあります。このコマをひもで強く回すと地球ゴマ全体が安定するため、ペン先で回し続けたり、動いているほかの地球ゴマの上に載せたりと様々な遊び方ができるのです。

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