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こんなトイレがあった!

等々力競技場、ハーフタイムの行列を解消

2015年4月7日(火)

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 詰まらないトイレの話――。といっても、便器のことではない。トイレ待ちの人が詰まって長い行列ができるのをいかに防ぐかという話だ。

 大きなスタジアムで開かれるサッカーやラグビーなどの試合では、開始直前やハーフタイムにトイレに行く人が集中し、長い行列ができることが珍しくない。設計大手、日本設計の岩村雅人・プロジェクト管理部副部長らプロジェクトチームはこの課題の解決に取り組んだ。

 その努力が結実したのが、今年3月に改装を終えた等々力競技場(川崎市)の新メーンスタンド。Jリーグ、川崎フロンターレのホームグラウンドだ。初めてトイレに足を踏み入れた人はまず、そのレイアウトに驚くに違いない。さらには、観客席からトイレに行くまでの動線作りを含め、新メーンスタンド全体で人の流れをスムーズにするための様々な工夫が施されている。

(聞き手は西頭 恒明)

3月14日、メーンスタンドを改装した等々力競技場でのホーム開幕戦に、川崎フロンターレの応援に行きました。きれいで見やすくなったスタンドに驚きましたが、トイレに入った時にもびっくりしました。すごいデザインだな、と。

等々力競技場のメーンスタンド改装で設計を手掛けた日本設計の岩村雅人・プロジェクト管理部副部長

岩村:トイレに入る人と出る人で入口付近が詰まったり、手を洗うところでまた待つ人の列ができたりしないように、一方通行のスムーズな動線を作ることを狙っています。

 まず、入口から入ると、少し角度を付けているため奥の方までよく見えて、空いているところがすぐに分かります。個室の壁に色を塗っているのも、空いているところがひと目で分かるようにするためです。そして便器や個室のすぐ横に1台ずつ独立して並んでいる手洗い台で手を洗ったら、そのまま奥の出口に向かってもらうんですね。もちろん、鏡を見ながら服や髪を整えたい人もいるでしょう。そうした人のために、奥に鏡を付けたカウンターを別に設けています。

便器と個室の間の通路に、アイランド(島)状に手洗い台が並ぶ等々力競技場メーンスタンドのトイレ。一方通行の動線を作って、人の流れをスムーズにする。個室は側面に色を塗り、空いているところがすぐに分かるようにしている。奥には出口を示す矢印も(写真:北山 宏一)

最近は公共トイレが以前と比べて奇麗になって、使い勝手がよくなっています。しかし、行列を解消するための設計を考えるというのは珍しいのではないでしょうか。普通は数を増やすくらいしか思い付かないでしょう。アイランド状の手洗い台というのはほかでも見られるんですか。

岩村:おそらく、こうした形状のものは国内で初めてだと思います。海外では、人の流れを考えてという意図ではなく、高級ホテルなどで豪華な雰囲気を演出するために手洗い台を独立させているケースはあるようです。設計段階ではモックアップを作ってみて、一方通行の動線が実際に機能するか、検証も行っています。

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「こんなトイレがあった!」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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