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なぜ関空に世界のがん患者が集まるか

先端技術×ネット構築で人類の敵を“兵糧攻め”

  • 高山 和良

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2015年4月22日(水)

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 関西国際空港から橋を挟んだ対岸の街、りんくうタウンに、がん患者がひっきりなしに訪れる専門病院がある。その名は「ゲートタワーIGTクリニック」※。血管塞栓という医療技術を駆使したがん治療で内外に知られる病院だ。

 ここには、日本はもとより、中国、東南アジアを中心に海外からも多くのがん患者がその治療を求めてやってくる。りんくうタウンは、国際医療交流の拠点をつくる計画で平成24年3月に政府から地域活性化総合特区の認定を受けたが、同クリニックはその中核を担う存在となっている。

 院長の堀信一氏は、【1】先端治療の現場に立つエキスパート、【2】治療に使う材料の開発者、【3】高額の設備投資を伴う病院経営者という、三つの顔を合わせ持っている。ここでは、堀氏に、血管塞栓によるがん治療の現在と、先端医療経営のコンセプト、さらに、世界に開かれたがん専門病院についてのユニークな構想を伺った。

(聞き手は高山 和良)

※IGTはImage Guided Therapyの頭文字をとったもので、CT(コンピューター断層撮影)や血管造影などの画像技術で状況を確認しながらカテーテルという細い管を駆使して血管内から行う治療法の意味

「血管塞栓」でがんを兵糧攻めに

まずはじめに、先生の得意とされている血管塞栓によるがん治療は、どのようなものなのかを教えてください。

:一言で言えば、がんに栄養を送る血管を塞ぎ、がんを兵糧攻めにする治療法です。

ゲートタワーIGTクリニックの堀信一院長(写真:今 紀之)

 少し詳しく申し上げると、大腿の付け根にある動脈から大動脈内に直径一ミリにも満たない細いマイクロカテーテルを挿入し、CT(コンピューター断層撮影)と血管造影技術を使って状況を把握しながら腫瘍部分に近づけ、抗がん剤を局所的に投与します。

 そのあと、同じカテーテルから腫瘍部分に栄養を送っている血管に吸水性の高分子ポリマーの塞栓材料を投入して血管を詰まらせて蓋をします。これにより、腫瘍部分に対して抗がん剤で攻撃を加えながら、栄養を絶つ兵糧攻めを行い、腫瘍を縮小・死滅させる治療法です。

 症状やがんの種類によっては血流を絶つだけで消滅させられるものもありますので、状況を見ながら治療をしていくことになります。

コメント1件コメント/レビュー

日本での許認可は何故こんなに時間が掛かるのでしょうか??マスコミは強烈にキャンペーンを進めるべきと思います。(2015/04/22)

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