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大企業経営者の悩みが新人課長の悩みと同じになっている理由

経営改革は進んでいない?ブレークスルーパートナーズ・赤羽雄二氏に聞く

2015年4月21日(火)

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2年半前に「日本の大企業が再び輝きを取り戻すには」というテーマで取材したことがあります。当時、家電メーカーを中心に大企業の業績が低迷していたからです。時が過ぎ、いま株価が2万円を越える勢い。市場環境はかなり変わってきたようにみえるが、果たしてホンモノでしょうか。大企業は復活したのか。当時取材した赤羽雄二・ブレークスルーパートナーズ代表取締役に再び聞いてみました。取材内容は2つ。1つはこの2年間で日本の大企業の改革が進み、実際に復活したといえるのか? もう1つが、いま日本の大企業経営者たちが抱えている課題について…。

(聞き手は瀬川明秀)

赤羽 雄二(あかばゆうじ)
東京大学工学部を1978年3月に卒業後、小松製作所で建設現場用の超大型ダンプトラックの設計・開発。86年、マッキンゼーに入社、1990年から10年半にわたってフルタイムで韓国企業、特に財閥の経営指導に携わる。2002年1月、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。IT・ソーシャルメディア・スマートフォン・クリーンテックなどの分野のベンチャーを支援。著書のベストセラーになった『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』、『速さは全てを解決する---『ゼロ秒思考』の仕事術』、『世界基準の上司』などがある。※赤羽の「羽」は正しくは旧字体

いま株価が2万円を越えるような勢いです。以前取材した状況と違い、外的な環境はかなり変わってきたように思います。そこで今日お伺いしたいテーマは2つです。1つはこの2年間で日本の大企業の経営改革が進み、「復活した」といえるのか?。もう1つが、いま日本の大企業経営者たちが抱える課題についてです。実際に複数の大企業再建のお手伝いをしている立場からの意見を聞ければと思っています。

赤羽:そうですね。利益水準がやや回復し、株価が2万円を突破しそうなところまで来たのは、企業の皆さんが大変な努力をされた結果だと思います。

 ではありますが、その間米国企業はそれをはるかに上回るスピードで事業を発展させ、上位企業の時価総額が非常に高い水準にあります。

 2015年4月17日現在、アップルの時価総額は87兆円、グーグル45兆円、マイクロソフト40兆円、GE30兆円で、世界の時価総額上位20位までに米国企業が13社入っており、それだけで合計512兆円にのぼります。

ソフトバンク9.3兆円
ドコモ9.1兆円
ホンダ7.6兆円
ファナック6.3兆円
ソニー4.3兆円
日立製作所3.9兆円
東芝2.0兆円
富士通1.6兆円
NEC1.0兆円

 日本企業は、20位にトヨタ自動車が時価総額28.4兆円で入っているだけで、後は数兆円台です。

 株高は株高ですが、実態としては、日本の上位の大企業ですらアップル、グーグル、マイクロソフト、GEなどに同時に何社も簡単に飲み込まれても不思議のない状況にあります。ということで、私の危機感は以前よりむしろ高まっています。

非常にまずい状況

時価総額の格差だけですか。

赤羽:時価総額の差が開いてきた以上に、日米製造(IT関連)大企業の競争力変化を見ると、非常にまずい状況にあると言わざるを得ません。

日米製造大企業の競争力変化の概念図
(作成:ブレークスルーパートナーズ赤羽雄二)

 この図は、戦後、日本の製造大企業と米国の製造大企業の相対的な産業競争力がどのように変化していったかを概念的に示したものです。

 米国では製造大企業以外に、マイクロソフト、グーグル、Facebookなど、IT関連の大企業も含みます。日本では残念ながら、そういったIT関連の大企業がほとんどありません。それで、「日米製造(IT関連)大企業の競争力変化」というタイトルにしました。

 横軸は、1950~2020年の時間軸です。 縦軸には、「相対的にみた産業競争力」をとりました。企業の勢い(売上高、利益、時価総額の伸び、絶対値、業界での競争力、世界的なブランド認知度など)を表しています。

 日本企業の競争力が戦後直後から高度成長期にかけて急激に高まり、1980~90年代にピークに達し、韓国、台湾、中国、インド企業の台頭とともに自動車、建設機械等をのぞいて競争力を落としていった状況を描いています。

 1980年代半ばから1990年初めにかけて、米国の製造業は、繊維、鉄鋼、機械、自動車、家電、半導体などの分野において日本企業に追い詰められていきました。米ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラー(現FCA US)などの自動車産業、RCAなどの家電産業の競争力は、日本企業の競争力向上と対照的に落ちました。

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「大企業経営者の悩みが新人課長の悩みと同じになっている理由」の著者

瀬川 明秀

瀬川 明秀(せがわ・あきひで)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス、日経ベンチャー、日経ビジネスアソシエなどを経て、日経ビジネスオンライン開設後はオンライン編集がメインの業務。2012年からは日経BPビジョナリー経営研究所の研究員を兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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