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創業から500社を回って、契約はゼロ

ユーグレナ社長 出雲充氏に聞く(前編)

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2015年4月27日(月)

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食糧問題やエネルギー不足の解決に役立つミドリムシの屋外大量培養に世界で初めて成功し、注目を集めた東京大学発のバイオベンチャー企業「ユーグレナ」。社長の出雲充氏は、自他共に認める熱狂的なミドリムシのファンである。会社設立から10年がたち、事業がようやく軌道に乗り、かつてのように夜行バスに乗って全国を営業で飛び回ることもなくなった。東証一部への市場変更も果たした今、何を思うのか──。

2015年3月に、本社オフィスをそれまであった東京・飯田橋から三田に移されました。この2年くらいで出雲さんが描いた構想がだいぶ形になってきたのではありませんか。

出雲:やはり上場企業になってからが一番、変わりましたね。IPO(新規株式公開)をして知名度が上がった効果がちょうどこの2年間くらいで出つつある。大手企業との取引も真剣に検討していただけるようになりました。

出雲充(いずも・みつる)氏
ユーグレナ社長。1980年広島県生まれ。東京大学に入学した98年、学外活動の一環で発展途上国の一つであるバングラデシュを訪れ、貧困を目の当たりにして衝撃を受ける。栄養失調状態を改善できるユーグレナ(和名:ミドリムシ)の可能性に注目するも、すぐには事業化できず、2002年いったん東京三菱銀行に入行。05年8月、学生時代に知り合った友人らと株式会社「ユーグレナ」設立。世界で初めてミドリムシの屋外培養に成功、食品や化粧品、バイオ燃料など幅広い分野で事業化に取り組む。12年東証マザーズ上場。世界経済フォーラム(通称ダボス会議)の「ヤング・グローバル・リーダーズ」にも選出される。14年12月、東証一部に市場変更。15年1月には「第1回日本ベンチャー大賞」にて「内閣総理大臣賞」を受賞。(写真:菊池一郎、以下同)

技術もノウハウも、ミドリムシではトップで居続ける

 オフィスに関しても、以前は打ち合わせの場所が全く足りなくて、終日、事務スペースがお客様でいっぱいというひどい状況が続いていました。今は引っ越しをして面積が3倍になりましたので、ようやく念願の会議室を作ることができました。

学名「ユーグレナ」のミドリムシは非常に原始的な生物で、植物のように光合成を行う一方で、動物のように細胞を変形させて動く性質を持っています。ユーグレナ社は世界で初めてこのミドリムシの屋外大量培養に成功し、それを提携先の企業に原料供給しています。現在は事業化のどの段階にあって、ビジョンがどこまで達成できた状況にあるのでしょうか。

出雲:まず私が起業した目的は、世界中の栄養失調とエネルギー問題を解決することにあります。事業として、食品とバイオ燃料の2つの分野で取り組んでいます。食品で言いますと、「キッコーマン」「味の素」「ヤクルト」のように発酵や醸造の分野で日本のトップになり、世界へ打って出ること。「ミドリムシと言えばユーグレナ」というふうになりたいというのが、我々の目標です。これは元祖とか本家になるというこだわりではなくて、ミドリムシに関してはやはり我々が一番技術もあり、ノウハウの蓄積もある、という状態を維持していきたいのです。

 課題としては生産コストがあります。解決策は技術力を高めて下げる方法と、工場の規模を拡大して下げるという2つの方法があります。食品に関しては、技術革新によってコストを下げられる部分はもう、そんなにないというところまで来ています。あとは工場を大きくして、世の中の需要に応えられるようにする。今はそのタイミングを見計らっているところです。

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