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「床屋談義」で教育政策が決まる日本

竹中平蔵・慶応義塾大学総合政策学部教授に聞く(1)

2015年6月8日(月)

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竹中平蔵・慶応義塾大学教授(写真:陶山勉、以下同)

 「私の体験ではこうだった」「昔はこうだった」…。個人の経験談や信念による発言が横行し、社会的地位のある人間や、現在教育にかかわる人の体験や価値観で施策が決まっていく日本。だが世界を見渡せば、政策のオプションにしろ教育法にしろ、成功例、失敗例、統計的な実証分析に基づいた知見の蓄積が豊富にある。

 教育政策にももっと、信念や価値観だけでなく実証分析に根差したKPI(重要業績評価指標)が必要ではないか。数々の国家的な改革に携わってきた竹中平蔵・慶応義塾大学教授に、竹中ゼミの教え子である気鋭の教育経済学者、中室牧子氏がざっくばらんに聞いた。

(構成は片瀬京子)

実は私は竹中先生の教え子なのですが、これまで教育についてしっかりと話を伺ったことはありませんでした。今日は政策の視点から、教育に対するお考えをお聞きしたいと思います。

竹中:そもそも、教育の話をするのは難しいことだと思っています。なぜかというと、教育と税に関しては、一億総評論家だからです。全員にとって自分の問題です。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、教育と税については多くの人が愚者になります。一度しかない自分の経験に基づいて議論しようとするので、歪んだ議論にもなるのです。これは、日本の大企業が自社の成功体験に固執して悪くなっていくのと同じです。

ある審議会の議事録を読んでいたら、教育再生が話題に上ったとたん、大臣がみな「私の経験では」と話をしていました。

竹中:そうなってしまうんです。ですから、本当はポリシーボードには、中室先生のような専門家が入ればいいんです。当事者からはヒアリングをすればいい。

コメント11件コメント/レビュー

「床屋談義」で教育政策が決まるという批判を床屋談義で行っている矛盾。なにかの洒落ですか。このお題なら、すくなくとも経済が専門の竹中氏ではなく、教育の専門家に話を聞くべきでしょう。△私はいわゆるペーバーテストで成果が計れるのは高校までだと思っています。なぜ、大学では卒業試験ではなくて、卒業論文で卒業資格を審査するのか。世界の大学の実際をみれば容易に推測できることだと思います。ところが入学時と卒業時に試験をして教育内容を測定できる前提で話をされている。これだけで教育を語る資格はないですよ。まあ経済が専門なので仕方が無いですけどね。しかし、テストで教育成果が計れるというのは困った考えです。その考え方が蔓延するとテストテクニックを磨くことが勉強と勘違いする輩が多くなって困るのです。実際東大などはそのような入学者の増加に頭を痛めていると聞いたことがあります。△海外の大学の進学率について嘘をついているとの指摘がありますが、まあ、そういう人だということです。常識がある人ならここで概算でも実際の数字をあげるところですが、そうしていないこと、「驚くほど」など極端な言葉を使用していること、意図的にミスリードしようとしているのは明白です。(2015/06/10)

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「「床屋談義」で教育政策が決まる日本」の著者

竹中 平蔵

竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)

慶応義塾大学教授

1951年和歌山市生まれ。73年一橋大学経済学部卒業、96年、慶応義塾大学総合政策学部教授。政府諮問会議メンバー、金融担当大臣・経済財政政策担当大臣・郵政民営化担当大臣などを歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

中室 牧子

中室 牧子(なかむろ・まきこ)

慶応義塾大学准教授

慶応義塾大学総合政策学部准教授。1998年慶応義塾大学卒業後、日本銀行、世界銀行を経て、米コロンビア大学博士課程修了(Ph.D.)。2013年から現職。専門は教育経済学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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「床屋談義」で教育政策が決まるという批判を床屋談義で行っている矛盾。なにかの洒落ですか。このお題なら、すくなくとも経済が専門の竹中氏ではなく、教育の専門家に話を聞くべきでしょう。△私はいわゆるペーバーテストで成果が計れるのは高校までだと思っています。なぜ、大学では卒業試験ではなくて、卒業論文で卒業資格を審査するのか。世界の大学の実際をみれば容易に推測できることだと思います。ところが入学時と卒業時に試験をして教育内容を測定できる前提で話をされている。これだけで教育を語る資格はないですよ。まあ経済が専門なので仕方が無いですけどね。しかし、テストで教育成果が計れるというのは困った考えです。その考え方が蔓延するとテストテクニックを磨くことが勉強と勘違いする輩が多くなって困るのです。実際東大などはそのような入学者の増加に頭を痛めていると聞いたことがあります。△海外の大学の進学率について嘘をついているとの指摘がありますが、まあ、そういう人だということです。常識がある人ならここで概算でも実際の数字をあげるところですが、そうしていないこと、「驚くほど」など極端な言葉を使用していること、意図的にミスリードしようとしているのは明白です。(2015/06/10)

>郵政審議会に現役の郵便局長が入っていたら、民営化を提案するはずがないのと同じです。郵政民営化によって利益を得ることが予想し得た(そして実際に利益を得た)保険会社の社長が郵政民営化を推進する委員会のトップになっていた点についてどう考えているんでしょうか。利益相反です。裁判で言えば原告が裁判官を兼ねるようなものですね。(2015/06/10)

実際に床屋談義だとしたら、仮に60歳の人が決めているとしたら、60年前の価値観で教育の問題が語られているということになる。教育に限らず、いたるところに、この「老人の経験によって決められる」という面があると思う。60年も前のことを語ってほしくないし、もっと若い人が声をあげるべきだし、お金によってゲームが発生するような偏ったことはするべきではない。是非、可能な限り「科学によって決められる」形のような、挑戦し訂正しより良い道に修正され変化に対応していく世の中にしたいものだ。(2015/06/09)

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