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トラクターの“心臓部”を押さえる

クボタの農機事業を率いる、北尾取締役に聞く

2015年6月3日(水)

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 クボタは4月から、フランスの工場で170馬力クラスの大型トラクターの量産を開始。農機の“主戦場”である、大型畑作市場に本格参入した。

 米ディアなど、規模に勝る強豪がひしめく市場に参入した狙いは何か。勝算はあるのか。クボタで農業機械事業を率いる、北尾裕一取締役専務執行役員に聞いた。

(聞き手は小笠原啓)

北尾 裕一(きたお・ゆういち)氏
クボタ取締役専務執行役員。1979年東京大学工学部船舶工学科卒業後、久保田鉄工(現クボタ)入社。トラクタ事業部長、農業機械総合事業部長、農機海外営業本部長などを経て、2015年4月から現職。

フランスの工場で4月から、大型トラクターの量産を始めました。クボタが今、欧米の畑作市場を攻める理由を教えて下さい。

北尾:結論から言うと、マーケット規模が巨大だからです。畑作用の大型農機の市場は全世界で約4兆円あるとされ、その内北米が1.8兆円、欧州が1.4兆円あるとみています。トラクターとそれに装着するインプルメント(作業機器)、コンバインの合計で、それだけのビジネスが動いている。

 クボタは日本の水田からスタートし、まずはアジア地域を攻めてきました。欧米ではこれまで、兼業農家やホビー農家を対象とした、小型農機が中心でした。米国では、小型トラクターで30%超のシェアを持っています。ここから一歩踏み出して、大きな市場で勝負したいというのが、今年のテーマです。

 これまで欧米では、最大で130馬力クラスの製品しか手掛けてきませんでしたが、今回、170馬力クラスのトラクターを投入します。

車体とエンジン、作業機器を一体開発

 大型農機の分野では、米ディアを筆頭に強力なライバルも存在します。しかし単価が高い分、利益も大きい。ここを見逃すわけにはいかないと考えています。

馬力が大きくなると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

北尾:大きな作業機器を牽引するには、それだけ大きな馬力が必要になる。トラクターは「馬」に過ぎませんが、馬がどんな作業機器を引っ張れるかで農作業の効率が変わってくるのです。

 当社は2012年、ノルウェーの作業機器メーカー、クバンランドを234億円で買収。トラクターのエンジンと車体、作業機器を一体開発できる体制を整えました。後発でも十分に勝負できると考えています。

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「トラクターの“心臓部”を押さえる」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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