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コインパス | ビットコインに見い出した貨幣問題の解

仲津 正朗 共同創業者兼CEO

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2015年6月8日(月)

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 数少ない国内のビットコインベンチャーとして語られることの多いコインパス。現在はEC(電子商取引)事業者向けの決済サービスを提供している。クレジットカード取引よりも低い手数料がウリだ。だが、ビットコイン決済サービスはあくまで序章と語る仲津正朗共同創業者兼CEO(最高経営責任者)に起業の背景と狙いを聞いた。

(聞き手は 原 隆)

(写真:山田 愼二)

 コインパスは新しい経済システムを作るために起業した会社です。現在、EC(電子商取引)事業者向けに、仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を決済で受け付けられるようにするサービスを提供しています。

 経済システムの根幹である貨幣システムについてずっと課題意識を持っていました。きっかけは大学で経済学を学び、バブル恐慌経済に興味を持ったことです。調べれば調べるほど戦争や環境問題など世界が抱えている問題の多くは貨幣の仕組みに起因していることが分かりました。

 研究を続けたかったのですが、大学院に進む費用がなかったため、卒業後は投資会社に就職しました。3年目で米ニューヨークに転勤になり、ウォール街という金融の中枢に身を置くことができました。貨幣システムの問題点を具体的に理解できましたが、ちょうど勤務していた投資会社がニューヨーク支社を閉じることになり、自分なりに課題を追求していこうと考え、政治家、学者、起業家という三つの選択肢から今後の進路を選ぶことを決めました。

シリコンバレーでの起業体験から多くの学び

 最終的に起業家への道を選ぼうと決断したのは2004年1月です。私の祖父は日本で唯一、金属製の笛を作る仲津製作所という会社を興しました。最盛期は、国内シェアの半分を握り、台湾や韓国にも輸出していたそうです。DNAを考えれば起業が適しているだろうと判断した結果です。

 とはいえ、起業に対する知識はまったくありませんでした。貨幣システムを変えるにはテクノロジーが必須と考えていましたが、ITに対する知識も持ち合わせていませんでした。そこで帰国後、セブンネットショッピングでプロダクトマネージャーとして3年間の経験を積み、その後、米シリコンバレーでコンテンツキュレーションサイトを運営するMusavy(ムサビ)を立ち上げました。

 その時は起業家の聖地で勝負したいという思いがありました。当時、流行の兆しのあったキュレーションサイトで勝負しようと挑んだのですが、結果的にこの会社はうまくいきませんでした。ただ、この起業経験から多くのことを学びました。

 まず、戦略と情報コントロールの大切さです。競争の少ない日本市場では、この点に関する感覚が恐ろしく鈍くなってしまいます。

 もう1つはシリコンバレーにおいて、コンシューマー系プロダクトで勝負すると基本的に勝てないということです。現在、シリコンバレーにおいて日本人起業家が立ち上げた会社がいくつか成功の波に乗っていますが、共通しているのはB to Bビジネスであり、比較的競合の少ない手堅いニッチ市場で勝負していることです。

 ムサビの継続が厳しいと感じている2012年の初めごろ、ビットコインの生みの親と言われる「サトシナカモト」の論文に出会いました。読んだ瞬間に貨幣問題を解決できる仕組みだと感じ、ムサビをたたんで日本に帰国しました。

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