• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「最低野郎」なんてお酒、誰が買うの?

白糸酒造取締役 宮崎美帆さんに聞く【その2】

2015年6月11日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 あの「天橋立」のすぐそばで創業来240年あまりを経た老舗の酒屋、白糸酒造。アニメとコラボした商品を続々と発売して、売り上げを急回復させている。その象徴が、アニメ制作会社サンライズと組んだ日本酒「最低野郎(ボトムズと読む)」。

白糸酒造が送り出している、サンライズアニメとのコラボ酒。両端が「最低野郎」だ。

 この企画を手がけたのは宮﨑美帆さん(白糸酒造取締役兼企画営業)という女性。そもそも2012年に「タイバニ(TIGER&BUNNY、タイガー&バニー、以下タイバニと表記)」好きが昂じてコラボ商品をサンライズに提案し、穏便に断るつもりだったらしい同社から「タイバニはダメですが、ボトムズ(装甲騎兵ボトムズ)では?」と「なんならぶぶ漬け」的な提案を受け、「いいんですか?」と食いついたのだという(詳しい経緯は前回を)。京女の、そして筋金入りのアニメファンの宮﨑さんには願ってもない申し出だったのだ。

タイバニ」とのコラボを申し込みに行って、その話が上の「ボトムズ」に転じたという。©サンライズ

 ボトムズと言えば、ハードボイルドに憧れる男心をくすぐるアニメ、と思い込んでいたら、女性にもファンが多かった(昨日の記事で迂闊なことを書いたら、お前は分かっていない、女性ファンはこうだと決めつけるなとたくさんご批判を頂戴しました。勉強不足でもうしわけございません)。宮﨑さんは、どういう経緯でこの作品が好きになり、家業である日本酒とのコラボを考えたのか、そして、あえてボトムズを提案したサンライズ側の計算は。


※宮﨑さんの「﨑」の字は、サブタイトルなどでは文字化けする可能性があるため、「崎」を使わせていただきました。

(前回から読む

宮﨑さんはいま38歳、ということは、「ボトムズ」ってリアルタイムでは見てなかったですよね(同番組の初放映は1983年4月1日~1984年3月23日)。

宮﨑:後で見ました。やっぱりちょっと、お話も演出も難しいので。

それはそうですよね。ハードボイルドだし。

宮﨑:というのと、お母さんが見せてくれない。

女の子らしいものを見なさい、というお母様に、よりによってボトムズですものね…。後で、というのは?

宮﨑:ビデオで見ました。中学生ですね。

えっ、見たんですか、そんな小さいころ見たんですか。

宮﨑:レンタルできますから……

いや、できますけど、何でまた。

宮﨑:もう何か凝り性で、まず、私、「サムライトルーパー(鎧伝サムライトルーパー、1988年4月30日~89年3月4日)」のときかな、もうちょっと前かな、「サンライズ」という名前を覚えまして、アニメ好きの人って絶対エンディングを見るようになるんですよ。

「名作は一通り見ています」

ああ、なりますね。じっとこう見ますね。で、最後に出てくる制作会社の名前を覚える。

宮﨑:自分の好きな作品って、だいたい最後に「サンライズ」って出てくる。ここが作っているんだ、というのが分かると、その会社の作品を猛然と探して見始めるという。1つ作品を見終わると、すごい喪失感があるので、それを埋めるために次の作品、次の作品と、新作に追いついてしまうと今度は古い作品を、アニメ雑誌で探して、レンタルビデオの棚から全部引っ張り出して見る。

なるほど。いや、てっきりその、サンライズさんから「タイバニはダメですが、ボトムズなら」とお返事が来たときに、慌てて見たのかと思いましたけど、そうじゃないんですね。

宮﨑:見ていましたよ。少なくとも名作といわれるものは一通り(笑)。ちゃんと見て、知ってないと気が済まなくなってくる。

すげえ(笑)。ネット登場以前の世代のハイテンションですねえ。

宮﨑:オタクっぽいですね(笑)。ちょっと気持ち悪いですか。

いや、個人的には「いいことだ、そう来なくちゃ」と思います。

宮﨑:ネットがない時代ですから、アニメ雑誌とかをもう必死に買って、全部くまなく読まないと気が済まない。自分の知らない情報があると気が済まないみたいな感じでしたね。

お話を現代に戻しますが、じゃあ、サンライズ側から「ボトムズなら」と言われたときも、ほほう、そう来たか、ぐらいの感じだったんですか。

宮﨑:いやいやいや、そう来たかというレベルじゃないです。

コメント21

「(Yが)キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「「最低野郎」なんてお酒、誰が買うの?」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長