• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「ボトムズ」の前は、母は廃業するつもりでした。

白糸酒造取締役 宮崎美帆さんに聞く【その3】

2015年6月12日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

超・大河原邦男展で販売された「最低野郎」、枡付きバージョン。

 創業240年以上の歴史を持つ、社員7人の家族企業、白糸酒造が、サンライズ制作のアニメーション「装甲騎兵ボトムズ」とのコラボを皮切りに、アニメ関連の商品で業績を急回復させている。2013年から開始したアニメ関連部門はすでに売上高の2割を超えるまでになった(2014年の同社の年商は4500万円)。その代表的な商品が、ボトムズの監督、高橋良輔さんが題字を書いた日本酒「最低野郎(ボトムズと読む)」だ。

 仕掛けたのは同社取締役の宮﨑美帆さん。ファン故の岩をも貫く熱意の賜物、といえばその通り、そういう話ではあるけれど、アニメへのひたむきな気持ちが、実際のビジネスにつながっていく過程が面白い。

 小学校から男の子っぽいアニメにはまり、大学にお勤めの傍ら、声優学校、製作プロダクションの下請け、と、25歳まで大阪で大暴れしていた宮﨑さんだが、ついに親元に呼び戻される日が来た!

※宮﨑さんの「﨑」の字は、サブタイトルなどでは文字化けする可能性があるため、「崎」を使わせていただきました。

(前回から読む

アニメ三昧の大阪を離れて、白糸酒造に入られたのは25歳ぐらいと。今から13年ほど前ですね?

宮﨑:そうですね。でも、「ちょっと落ち着きがない」といってすぐ修行に出されて。

ははあ、なるほど。

宮﨑:修業先が神社で。

神社ですか? もしかして巫女さんをやったんですか。

宮﨑:やりました。

どんな修行をするんですか。

宮﨑:巫女さんの修行って「耐える」ことなんですよ。自我を抑えることを学ぶ。バイトじゃなくて本当に本職で入って。家が氏子だった近所の神社です、歩いて4分ぐらい。

家の近所の神社に修行に出される25歳女子…。

宮﨑:舞いとか所作とか、お花とかお茶とかも一応教えられるくらいまで習いました。もう今は忘れちゃったんですけど。2年半ぐらいやりましたね。その間に他の有名な神社に修行に行かせていただいたり。

何というか、猛烈にコスプレに役立ちそうな職場経験ですよね。

宮﨑:そうですよ、コスプレできるなと思って。

やっぱり。

宮﨑:あの緋袴(ひばかま)がね、かわいいんですよ。着るとすごく寒いんですけど。

もう何でも聞いちゃいますけど、宮﨑さん、コスプレーヤーでもあるんですか。

宮﨑:はい、コスプレーヤーなんです。今はもうあんまりしてないですけど。

おいくつぐらいのときから。

宮﨑:大学を出てから、実家に帰る直前ぐらいに始めて。24歳ぐらいからでしょうか。

コスプレイベントを天橋立で開催しました

リアル『コンプレックス・エイジ』ですね。

宮﨑:でも、そのころって衣装が高かったので、滅多にできないんですよね。「しまむら」も近所になかったし。

大阪とか京都の、コミフェスみたいなイベントで。

宮﨑:そうです、今みたいに大きくなかったですけど。当時は、コスプレする人は檻みたいな柵で囲われて、周りも白い壁しかないところに押し込められて(笑)。もうぎゅうぎゅうなんですよ。柵の向こうで同人誌を売っているんですが、それを見ながら、「ああ、私たちはあっちには出ちゃだめなんだよね」と。

隔離されていた。今は、同人誌かコスプレか、どっちが主役か分からなくなっていますものね。

宮﨑:あのころ、今みたいなのをやったら警察が飛んできますね。

もしかして、巫女さんをやっていたころもコスプレしてました?

宮﨑:さすがに自粛しました(笑)。それに地元には、田舎で、仲間もそんなにいなかったので。話が飛んでしまいますが、そういうこともあって、「みんなで青空の下でおもいきりコスプレをしたい!」と、2010年にコスプレのイベントを、天橋立の中でやったんです。あんな田舎ですけど、500人も来てくれましたよ。テレビも5社ぐらい取材に来ていただきました。

コメント22件コメント/レビュー

記事内容も面白いが、それに負けず劣らず諸兄がたのコメントが、毎回とも異様に濃くて抱腹絶倒!そして皆、宮崎さんとY氏への眼差しの暖かさに、いい気持になれる連載です。世にいっぱい出ているビジネス書のテーマにはなれないだろうけど、こういう連載を読むと元気が出ますね。記事もコメントも含めて、日本もまだまだスゴイじゃないかと心から感心しています。(2015/06/12)

「(Yが)キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「「ボトムズ」の前は、母は廃業するつもりでした。」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

記事内容も面白いが、それに負けず劣らず諸兄がたのコメントが、毎回とも異様に濃くて抱腹絶倒!そして皆、宮崎さんとY氏への眼差しの暖かさに、いい気持になれる連載です。世にいっぱい出ているビジネス書のテーマにはなれないだろうけど、こういう連載を読むと元気が出ますね。記事もコメントも含めて、日本もまだまだスゴイじゃないかと心から感心しています。(2015/06/12)

ロッチナの声で、お酒のCM作ってほしい。「明後日、そんな先のことはわからない」とか、「地獄巡りに付き合ってもらう」とか。(2015/06/12)

>特に大企業だと安定して給料も特に困らないし休みも多いんですけどね。ぜいたくかな。 ←贅沢ですよ!(笑) いや責めているわけじゃなく、そういった余裕のある方には是非パトロンの気持ちになって「最低野郎」のような商品に消費して頂きたいですね。自分が目利きになって気持ちの良い商品に囲まれ、しかも地域貢献も出来るなんて素晴らしいじゃないですか。それに御社でも貢献できることはあるかも知れませんよ。(2015/06/12)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

組織を正しい方向に導き、 作り変えていける人が、優れたリーダーです。

ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長