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野球選手が自由の身になるために その2

  • 団 野村

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2006年5月26日(金)

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 米国でも、アマチュア選手がメジャーリーグ球団と契約した際、選手は自動的に球団によって「保留」されます。この契約期間中、選手は他球団でプレーすることはできず、契約更新の権利も現所属球団が有し、給料も相場によってある程度決まった額が選手に支払われます。選手が1年目に手にする金額は月給約850ドル程度です。

 クラスを上がる度にこの金額は上昇し、1Aでは約900~1000ドル、2Aでは約1750~2000ドル、3Aでは約2250~2600ドルという月給になります。給料は1年中払われるわけではなく、1Aから3Aの選手には5カ月間だけ、その下のルーキーリーグに所属する選手にはわずか3カ月間という短期間だけ上記の給料が支払われるのです。

 また、3月初めから始まる春季キャンプ中の給料は支払われません。当然のように、マイナーリーグの選手がチームに「保留」されている期間、毎年の契約更改の際も選手は報酬にほとんど物言いをできません。

 さらには、この「マイナーリーグ契約」の契約期間は保障されていないのです。つまり、球団はいつでも選手に解雇を通告することができ、日本のプロ野球やメジャーリーグ契約の年俸システムと異なり、解雇後には球団に給与支払いの義務は一切ありません。通常、各チームは春季キャンプに規定のロースターより多くの選手を招待します。保証のないマイナーリーグ契約を結んだ選手を少し余分に集め、選手同士を競わせます。

 3月終わりのキャンプ終盤では各チームで次々にマイナーリーグ契約の選手が解雇され、シーズンに入ってもマイナーリーグの選手は「明日にでも仕事がなくなるかもしれない」という厳しい戦いを強いられているのです。あまり触れたくはありませんが、今年の春季キャンプでは私のクライアントの3選手がキャンプ終盤で解雇を通告されました。

下積みを送る選手に訪れるチャンス、「ルール5ドラフト」

 こうして厳しい競争を繰り広げるマイナーリーグの選手たちですが、彼らにとって最初の転機となるのは「ルール5ドラフト」です。毎年12月に開催される「ウインターミーティング」では、プロになった年齢によって多少変わりますが、3~4年以上のシーズンをマイナーリーグで過ごした選手を対象にドラフトが行われます。

 同じチームに自分と同じポジションの有力選手がいたり、様々な理由でマイナーリーグにくすぶっている選手が新たなチームに活躍の場を移すチャンスが巡って来るのです。

必ず上のレベルでプレーさせなくてはならない

 このルール5ドラフトですが、球団が他チームから選手を獲得する場合にいくつかの条件が課されます。まず、選手を新たに獲得した球団は、その選手が現在プレーしていたより上のレベルでプレーさせなければなりません。

 つまり、1Aレベルの選手を指名した場合、獲得チームはその選手を2A以上のレベル、2Aレベルにいた選手は3A以上、3Aにいた選手を指名した球団は、その選手をメジャーリーグでプレーさせなければなりません。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師