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ゴールに「パスする」という発想

プル戦略の考え方

  • 小橋 昭彦

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2006年6月6日(火)

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 いよいよワールドカップ。決定力不足が不安視される日本代表ですが、さて、この大会ではどうでしょうか。ゴールといえば、サッカー関連でこれまで最も印象的だった言葉が、「シュートはゴールにパスをする感覚で」です(ジーコ監督がよく口にしてもいるようですね)。

 サッカーについては門外漢なのですが、ぼく自身はこの言葉を、足を振り抜くかどうかといったテクニカルな意味ではなく、イメージの転換をうながすものと読み取りました。ゴールにねじ込んで奪い取るシュートのイメージから、ゴールに吸い込ませるイメージへの転換です。

浮かぶ「力」が浮力ではない

 そのときぼくの頭にあったのは、浮力と重力の関係についての逸話でした。2年ほど前、対流について調べる必要があって文献に目を通していたとき、浮力は重力があってこそ成り立つという表現に新鮮な思いを味わったのです。日常的には、浮力と重力は対立するものというイメージを抱いていたからでしょう。浮力を、打ち上げロケットの火力のような、内在的な力のようにとらえてしまっていた。風船には浮かぶ力がある、というような。

 ところが実際には、これは間違っているわけですね。

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