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『ダウト』を唱えた内部告発者が陥る悪意無き罠

「純情は怠慢の一種」。しかし、罪なき人々まで突き放せますか?

  • 奥原 剛

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2006年6月21日(水)

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 雪印食品の牛肉偽装。三菱自動車工業のクレーム隠し。東京電力の原発トラブル隠し。これらの不正はどれも、内部告発で発覚した。内部告発は、他人事ではない。あなたも会社の不正を知ったら、外部への通報を多少なりとも考えるだろう。

 内部告発は捨て身の闘いである。報復人事で、到底食えない冷え飯を食わされる。解雇された上に、守秘義務違反で逆に告訴されることもある。どんな思いをするだろう?

 本書は、2005年度のピュリッツァー賞、トニー賞を受賞したブロードウェー上演の戯曲。約100ページの薄い本だが、内部告発の縮図とも読める深長な寓話である。

悪意無き裏切りが内部告発を妨げる

 舞台はアメリカのカトリック系の中学校。女性の校長が、神父の素行に疑惑を抱く。神父は小児性愛者で、男子生徒に性的いたずらをしているのではないか、と。神父は権力をかさに、免職するぞと校長を脅す。しかし、校長は屈せず、神父追放の秘策を立てる……のだが、この定番ストーリーは、本書では重要ではない。

 着目したいのは、次の2点だ。

1: 人は「純情」さゆえに他人を裏切ることがある。
2: 公益という大義と、個人の小さな幸福と、どちらをとるのか。

 1から説明しよう。

 本書には、若い女性の教師が登場する。この教師は、神父お気に入りの男子生徒の担任である。校長は、神父を問いただすため、教師に協力を求める。教師は、いったんは承諾するのだが、泣いてこんなことを言い出すのだ。

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