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ほとんど全員が社長!?『イタリア人の働き方』

「大きなもの」を信用しない国の大いなるプライド

  • 松田 尚之

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2006年7月5日(水)

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 戦後日本企業のスタンダードだった新卒・男性・長期前提の雇用制度が揺らぎはじめて10年近い。働き方の選択肢が多様化したといえば聞こえはいい。しかし実際には、いまだ多くの人が自分の人生と職業との距離感をはかりかねている。ビジネス書や雑誌の世界でキャリア論が花盛りなのもその反映だろう。

 ひとつの会社に依存して生きていくには困難や不安があり、充実した人生のためにそれでいいのかという内心の疑問もある。かといって、キャリアアップ転職だ! 独立起業だ! とやみくもな元気や勇気で自分を駆り立てることにも違和を感じざるを得ない。そんなどっちつかずの悩みは、いまや普遍的なものだ。

 模範解答はどこにもない。自分自身でつくりあげる等身大の自立は、意外と難しいのである。

 ならば、少し視野を広げてはどうだろう。

イタリアーノの起業ストーリー

 人間の職業観、仕事観は、本人が思っている以上にその時代、社会固有の文化の影響を受けている。現代日本の企業社会から少し目を転じるだけで、働くスタイル、それを支える価値観は実にさまざまであることが見えてくるかもしれない。

 本書は、現代イタリアにおいて、「ゼロ、あるいはマイナスから事業を立ち上げて成功した」12の事例、すなわち12人のライフストーリーを軸に、書名のとおり「イタリア人の働き方」を紹介する。率直に言って、ひとつ一つのレポートから直接ビジネスに役立つノウハウを引き出すには突っ込みが浅い不満はある。しかし全体を深く読み込んでいくと、興味深いことがらが浮き彫りになる。

 著者によると、総人口5700万人のイタリアには現在約2000万の企業体が存在するという。労働人口当たりで考えれば、ほとんど1人1企業、すなわち全員が社長の国なのだ。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長