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科学史の大家が説く『やりなおし教養講座』の処世術

「知識」と対をなす、もうひとつの教養とは

  • 漆原 次郎

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2006年7月19日(水)

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 脳の機能の一部をコンピュータが果たしてくれる今日び、教養がなくてもGoogleさえあれば、知りたいことは簡単に手に入る。ワイシャツの語源も。小鳥遊さんの呼び方も("たかなし"さん)。

 けれども世間を渡っていくには、教養はやはり武器になる。会食の席で重役に「例の企画、○○課長では役不足と思わないかね」などと聞かれたとき、テーブルの下に忍ばせたPDAを覗けますか?(「役不足」は褒め言葉)

 『やりなおし教養講座』は、教養という言葉が軽視されて久しい昨今、改めて教養を持つことの大切さを語った本である。著者の村上陽一郎は東大教養学部を卒業し、現職はリベラルアーツの孤城、国際基督教大学の大学院教授。まさに教養人を地で行くような人物だ。『安全学』などの著書からもわかるように、学際分野での著述も目立つ。

知識とは異なる、もうひとつの「教養」とは

 村上氏は教養の重要さを、「知識」という言葉を用いてこう述べる。

「知識はしばしば人間を独善的な思い込みから解放してくれます」
「知識というのは人間にとって最も大切にしなければならないものだと百パーセント信じます」

 なるほど。マンションを買おうとするとき、建築の知識を持っていれば、どうもこの物件は安すぎると、匂いを嗅ぐことができるかもしれない。あるいは、株に投資するとき、金融・経済の知識を持っていれば、やはり失敗は少なくなるだろう。

 だが村上氏は、私たちにとっては馴染みの薄い、もうひとつの教養があると言う。彼がこの本を著したのは、むしろこちらの教養を現代人は持つべきだと伝えたかったからだ。そして、こちらの教養を登場させたことが、この本を他の「教養本」にはない、無二の存在にしている。

 村上氏はその教養を「規矩(きく)」と呼ぶ。規矩とはいったい何だろう?

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