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サッカーとクラシック音楽の深くて意外な関係

  • 山尾 敦史

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2006年6月9日(金)

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 サッカーのワールドカップ(W杯)、ドイツ大会のホイッスルがいよいよ吹かれる。世界的なイベントであるW杯は、企業にとっては知名度や技術力を世界中に示すかっこうの場だ。それは音楽ビジネスでも変わらない。W杯とクラシック音楽の結びつきといえば、3大テノールとして有名なルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの存在を挙げなくてはいけないだろう。

 3人とも熱烈なサッカーファンであり、自らチームをつくってプレーするほど熱が入っている。自分たちが率先してW杯を盛り上げたいという思いから、W杯決勝前夜にコンサートを開催したことがある。オペラの本場、イタリアでW杯が行われた1990年。決勝には、西ドイツ(現ドイツ)とアルゼンチンの強豪国が進んだ。

 決勝前日の7月7日、3大テノールはローマの有名な史跡であるカラカラ浴場において野外コンサートを行った。約6000枚のチケットは10分で売り切れ、衛星中継は50カ国に及んだという。ある意味で、W杯に匹敵する一大イベントになってしまったのである。

 イタリア大会の成功で3人は、1994年の米国大会、1998年のフランス大会、そして2002年の日韓共催大会においても横浜アリーナと韓国ソウルのオリンピックスタジアムでコンサートを開催した。日韓共催大会の時には、日本からソウルへのパックツアーも組まれるほどの人気となった。

サッカーと同じくらい近い存在

 イタリア大会以来、3大テノールのコンサートが続いてきたのは、彼らが人気と実力を兼ね備えているからにほかならない。しかし、それだけとも言えない。サッカーとクラシック音楽は、意外かもしれないが結構、関わりが深く、サッカーファンには知らないうちにクラシック音楽が浸透していることも関係があるだろう。

 W杯やヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグのテーマ曲に、そしてクラブチームの応援歌に、クラシックの名曲が使われているのはご存じだろうか。イギリスの作曲家ホルストによる『木星』という曲の一部で平原綾香の「ジュピター」で有名になったメロディは、プレミアリーグのスタンドやイングランド・ナショナル・チームのゲームなどで歌われた。

 またイタリアの名士でもある作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)の作曲である『アイーダの凱旋行進曲』は、JリーグのスタンドやCMでもよく耳にする。「クラシック音楽なんか知らない」と思っているサッカーファンも、実は知らないうちに旋律を口ずさむ、時には叫んでいるのだ。

 ヴェルディは『椿姫』『オテロ』『ファルスタッフ』など多くの名作を世に送り出した偉大な音楽家で、イタリア人にはこよなく愛されている。活動の拠点としていたミラノのある北イタリアの独立運動にも音楽家として賛同し、晩年は全財産をなげうって音楽家のための養老院を建設したという、男気あふれる作曲家だからだ。

チーム名に使われた存在

 W杯イタリア大会やヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグで使われ、その後もイタリアのサッカーフリークたちに欠かせない存在となった応援歌『行け、わが 思いよ、黄金の翼にのって』も、ヴェルディのオペラ『ナブッコ』で歌われる合唱曲だ。この曲、実はミラノがオーストリア帝国から独立しようという時、民衆の気持ちを代弁・鼓舞したと言われている。

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