「ニンテンドーDSブラウザー」の稼働画面。価格:3800円(ネット通販のみ、税込み)(c)2006 Nintendo(c)2006 Opera Software ASA.
発売からおよそ1年半。ニンテンドーDSが、その正体を見せつつあります。
脳を鍛えるソフト、翻訳ソフト、お料理レシピ集など、従来のゲームの枠に収まらない作品が次々に登場し、しかもゲームソフトと同じかそれ以上のペースでヒットを記録中です。DSはゲーム機の枠を超えた、「あらゆる楽しいことができるマシン」であることは、そろそろ周知の事となりました。
7月24日には、ついに「ニンテンドーDSブラウザー」が登場。この周辺機器によりDSは、いつでもどこでもインターネットに無料接続が可能になります。パソコンを立ち上げる時間を気にすることなく、ケータイを使う必要もなく、素早いWebの閲覧が可能になるのです。
これは、これまで20年以上にわたって続いてきたテレビゲームのビジネスに、大きな影響を与えるでしょう。なぜなら、ニンテンドーDSが「ゲームを楽しむための情報を、すべて自前で提供できる機能を持つ」ことが、誰の目にも明らかになるからです。実は、これこそが、ニンテンドーDSが持つ、最も革新的な機能です。
ゲームビジネスと出版ビジネスの関係
そもそも、ゲームソフトという商品には、大きな欠点が2つあります。
ひとつは「プレイしてみるまで、面白さが分からない」こと。数千円もする商品なのに、なかなか購入前に体験プレイできないため、消費者は見知らぬソフトに手を出しづらかった。ここ数年、野心的な新作がヒットせず、人気シリーズの続編ばかりが売れていたのは、そのためです。
もうひとつの欠点は、ゲームソフトが「売りっぱなしの商品」であること。数日〜数カ月にもわたって楽しめる商品なのに、販売側のアフターサービスは極めて貧弱でした。なにしろ、いったんゲームに行き詰まったユーザーに対するフォローは、ほとんどなかったのですから。
これらの欠点が致命的なものとして認識されなかったのは、なぜでしょうか?
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