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“世界のオザワ”が復帰

70歳にして武者修行と実験にこだわる

  • 山尾 敦史

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2006年7月14日(金)

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 世界的な指揮者である小澤征爾氏が今年1月からの療養生活から復帰し、20日から4都市で行われる「小澤征爾音楽塾」で、久しぶりに日本での指揮姿を披露する。昨年9月に70歳を迎えた小澤氏。アートの世界においては年を取るということが「芸に深みが出る」ということにつながり、周囲もそれを楽しみにしているというのが現状だ。

 ピアニストやバイオリニストなどであれば、アスリートと同様、肉体的な衰えを理由に一線を退くこともあるが、腕と眼のパワーでも勝負できてしまう指揮者の場合は、それに当てはまらないというのが音楽界の見解である。中田英寿やジネディール・ジダンのようなサッカー選手の引退が話題となっている中、全く違った世界の仕事でありながらも、70歳での復活というのは対照的だ。

カリスマ指揮者がこだわる現役生活

 小澤氏といえば、欧米にデビューして50年を迎えようとしている真のマエストロ(巨匠)であり、現在は音楽界の頂点と言えるウィーン国立歌劇場の音楽監督というポストにあるトップ指揮者だ。国内でも長野県松本市で行われている「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」や、石原慎太郎都知事らの肝いりでスタートした「東京のオペラの森」などで音楽監督を務め、カリスマ的な存在となっている。

 2002年1月に発売された「ウィーン・フィルニューイヤー・コンサート」のライヴCDが、クラシック音楽業界としては空前のミリオン・ヒットとなり、現在にまで続くクラシック音楽ブームをリードしてきた。小澤征爾という名前は、もはやクラシック音楽になじみがない人でも知っている、信頼度の高いブランドだと言えるだろう。
 
 そうした功成り名を遂げた人物が、半年もの療養期間を経てなお現役に戻ってくるというところに、ある種の執念を感じるのは筆者だけではないだろう。小澤氏は1960年代初頭に欧米デビューを果たしてから今日まで、「西洋音楽の伝統を持たない日本人が、一生をかけてどこまで西洋音楽に近づけるのか、その実験をやっている」と公言している。

コメント1件コメント/レビュー

これを読むと、いささかくすぐったい感じもする。いずれにしろ指揮者は大変な重労働が課せられる。それに耐えうる体力造りを必要とする年のときが丁度戦後の食糧難時代あったという事情もあるのではないかと思うが、その時代を共有する者として、体力維持を図りながら、ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートをたった1回で終わらせることなく、ズービン・メータのようにズイブンやっているなと思われるように活躍して戴きたいと思っている。(2007/05/01)

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これを読むと、いささかくすぐったい感じもする。いずれにしろ指揮者は大変な重労働が課せられる。それに耐えうる体力造りを必要とする年のときが丁度戦後の食糧難時代あったという事情もあるのではないかと思うが、その時代を共有する者として、体力維持を図りながら、ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートをたった1回で終わらせることなく、ズービン・メータのようにズイブンやっているなと思われるように活躍して戴きたいと思っている。(2007/05/01)

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