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足るを知る、からもう1歩前進『150cmライフ。』

コタツだってリフォーム。超ポジティブな自分サイズの生活術

  • 奥原 剛

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2006年8月2日(水)

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 魔法使いが現れて、「なりたいものに変身させてやろう」と言ったら、私は、作家でもなく、音楽家でもなく、即座にこう答える。

「社交家にしてください!」

  平日の夜は交流会で人脈づくり。週末は仲間とホームパーティー。そんな社交家ライフが夢だ。

 だが、現実は真逆である。最後に人を自宅へ招いたのが、もう何年前のことなのか思い出せない。ホームパーティーどころではないのである。

 宴会では、「座敷わらしみたい」とよく言われる。隅っこで、人の輪から取り残され、独り飲めない酒を舐めている。そして真っ赤な顔に汗を浮かべて、お開きの声が聞こえるや、夜盗の如く逃げ帰るのである。

 書店で本書を手にしたのも、とある宴会の帰り道だった。酔いのために、帯のイラストが座敷わらしに見えたのだ。ああここに、まだ見ぬぼくの友達が!

 その場で一読。はからずも、私は蒙を啓かれた。地獄で仏とはこのことか。

電車でおじさんに挟まれ、合う洋服がなく…

 本書は、身長150cmの著者が、小柄ならではの悲喜こもごもを綴ったイラストエッセイである。著者にとって、「世の中のものは、だいたいちょっと大きすぎる」。それゆえ、日常生活で困ることは数多い。

 満員電車では、おじさんの胸板に顔を挟まれる。力がないので、食料品のまとめ買いでさえひと苦労。洋服はSサイズでも大きすぎる。タートルネックのニットを着れば「ムチウチ患者」、ラブリーなワンピースは「幼稚園スモック」、チャイナドレスは「コスプレ」になる。

 しかし、こうした不便は、著者には「当たり前のこととして組み込まれている」。だから、不平を言わず、創意を凝らす。

 おしゃれでは、背丈に合う着こなしを研究する。「ボーダーよりもストライプの方がスッキリ見えていい」「柄が大きすぎると迫力負けするので、小さめの柄が好き」と、本書で研究結果を報告している。もちろん、サイズ直しにもトライ。披露しているTシャツやコートのリフォーム術は、男性162cmの私も実践中だ。

 さらに、著者はコタツのサイズまで直す。バラバラにして、ノコギリで切って、超小型に作り変える。そして、住宅事情のよくない都会で「小さく生活できることは、ちょっぴりお得なのかなぁ~」と喜ぶ。

 『150cmライフ。』は、なんとも明るく、可笑しく、前向きなのだ。

 それに比べて、私の座敷わらしライフは、暗く、寂しく、後ろ向きだ。

 この違いは何故であるか?

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