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消化試合をなくすために その1

  • 団 野村

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2006年8月25日(金)

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 37年ぶりに引き分け再試合になった決勝戦に象徴されるよう例年以上に盛り上がりを見せた高校野球もついに閉幕しました。「記録ずくめ」と呼ばれた今大会に、プロ野球はすっかり話題をさらわれてしまった感があります。

 中日に早速とマジックが点灯し優勝候補が絞られたセ・リーグ、去年の覇者が波に乗り切れないパ・リーグ。そして優勝から遠ざかっているのに、何の策も講じようともしない両リーグの下位チーム。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で盛り上がった勢いも今や昔、日本のプロ野球の残された楽しみは優勝争いのみとなり、そこに加わることができないチームのファンにはこのまま大した話題もなく、シーズンを終えてしまう様相です。

夏のストーブリーグ

 一方、米国では、夏が過ぎても、ファンの関心を引きつけるような制度があるのです。いわば夏の「ストーブリーグ」でしょうか。オフシーズン、日米を問わず選手の移籍が活性化する時期をストーブリーグと呼びますが、メジャーリーグでは暑い夏場にもストーブリーグのようにチームが選手の獲得競争で激しく動き回ります。それが、「トレード期限日」となる7月31日までの数週間の時期です。

 ちょうどオールスターが過ぎて各チームが約100試合を消化した頃です。今シーズンは「優勝できそうだ」「優勝ができなくても2位になってワイルドカード争いには参加できそう」「2位も難しく、来期に賭けるしかない」とそろそろ今シーズンの行方がそれとなく見えてきます。シーズン後半、そして来期を見据えてチームの体制を整えなくてはならない時期に、メジャーリーグではトレードの期限日が来るのです。

 8月1日からシーズン終了までは、例外としてウェイバー(※注釈)を通した選手の移籍は可能なのですが、チーム同士が直接的にトレードを行うことが禁止されます。このため、各チームは7月31日までに活発に動き回るのが通常です。

売り手と買い手が分かれる

 7月31日直前に行われるトレードは、「売り手」と「買い手」のチームがはっきりと分かれているのが特徴です。

 売り手となるチームは、いわばリストラを迫られている企業のようなものです。今シーズンはプレーオフ出場の希望が薄いため、来シーズン以降に結果を出せるチーム作りに集中するのです。売り手チームが放出する選手は、主に高額年俸の選手です。高額年俸の選手と引き換えに将来性のある選手を獲得し、同時にオフシーズンの移籍市場向けの資金を蓄えるわけです。

 一方、買い手チームはプレーオフ出場の可能性が多く残されているいわゆる「勝ち組」です。プレーオフ出場をより確実なものにし、そしてプレーオフの長丁場を乗り切れる戦力の充実を目指します。弱点を補うためには、将来性のある若手を放出しても、実績のある選手を即戦力として獲得するのが常です。

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