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『ビア・ボーイ』みたいなリーマン人生、いいな!

元サントリー社員が書いた営業ビルドゥングスロマン

  • 荻野 進介

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2006年9月27日(水)

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 マンガなら『課長 島耕作』や『サラリーマン金太郎』、時代小説なら『竜馬がゆく』があるのに、仕事を通して、ひとりの男が成長していく現代小説がないのはなぜか、かねて不思議に思っていた。そこに登場したのが、「本邦初のザ・営業成長小説」と帯に謳ったこの作品である。

キリンVSサントリーがモデル

 スターライトという酒造メーカーで働く、お調子者で、酒乱の気がある「おれ=上杉」が主人公。入社して5年間、花形部署の宣伝部で腕を振るっていたが、酒と女の不品行がきっかけで、業績最低の広島営業支店に飛ばされる。当初は、営業でトップになり、それを土産に宣伝部に戻る計画だったが、毎日、酒屋や居酒屋を回るうちに、営業の面白さに引き込まれていく。相変わらず、酒の上の失敗も重ねながら。

 物語には、缶ビール対瓶ビールというビジネス話が絡んでくる。スターライトのビール事業は万年赤字。売り上げの9割を瓶ビールが占める業界首位のライオンに一矢報いる作戦として、広島オリジナルの缶ビールを出すプロジェクトが立ち上がる。

 スターライト? ライオン? ビール戦争? お分かりだろう。モデルはサントリー、キリンであり、業界事情にやけに詳しいと思ったら、筆者はサントリー宣伝部出身だった。

ギョーカイ人からドブ板営業へ

 以前の上杉は、広告代理店の封筒をこれ見よがしに持ち歩き、服装はスーツでなくブレザー、会社の金で頻繁に飲み食いする典型的ギョウカイ人。最も重要な仕事は景品として配るヌードカレンダーのモデル選びだった。

 

 こんな人間がドブ板営業を経て、ひと皮もふた皮もむけていく。「メーカーの独り相撲では商品は売れない」と、卸や酒屋の大切さに思い至り、仕事を部分ではなく、全体として見る視点を身につけたのが成長の1点目。「宣伝に戻った時は営業マンの思いを込めた広告を作りたい」という言葉にもそれが表れている。

 もうひとつの成長は「これをやらなければ自分が会社にいる価値がない」という使命感の獲得だ。

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