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風の行方と、カンバン方式

「かぜはどこへいくの?」を読んで考える

  • 小橋 昭彦

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2006年9月26日(火)

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 台風が九州の西を北上しているというその日、西へ流れる雲を見上げながら、ああ、台風に吸い込まれているのだろうと思いを馳せていたのでした。その先では、今も避難を強いられ、あるいは被害に苦しんでいる人がいるかもしれない。青空ものぞくこの地の空に、そこまで想像を広げるにはかなりの力が必要でした。

 それでも、この地の空にかの地の空をつなぐことができたのは、足早に過ぎる雲に「どこへ行くのか」と問うことができたおかげでしょう。「どこから来たのか」と考えていたら、行く先までは想像が及びませんでしたから。その昔、『かぜはどこへいくの』(シャーロット・ゾロトウ著、偕成社、1981年)という絵本を読んで、それはまさに正しい問いのたて方だと膝を打って以来、この種の考え方をできるだけするようにと心がけてきたのでした。

風はどこからも来ない

 ぼくたちはふだん、つい「風はどこから吹くの」と問うてしまうのです。それは大人になっての癖なのかもしれません。子どもの頃は山あいを続く道に「どこまで行くのだろう」と辿ってみたものですが、大人になると帰りのことが気にかかったりしておっくうになってしまう。これはぼくだけのことでしょうか?

 別の見方をするなら、かつては魅力的だった「何もないこと」の価値を忘れているのではないか、とも思えます。逆に、既に起こったこと、既にわかっていることに重点を置き、そこからものごとを考える。

 たとえば風なら、どこかに主体があって、それが風を起こすと考えてしまう。だからつい「どこから始まる」「どこから吹くの」と問うてしまう。でも実際にはご存じの通り、この考え方は間違っていますね。

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