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いい仕事をしたい、と
『光の教会 安藤忠雄の現場』で祈った

経済の論理を超えた理由を描くノンフィクション

  • 澁川 祐子

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2006年10月18日(水)

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 ちょっと古い話で恐縮だが、ライブドア元社長のホリエモンが「世の中、金がすべて」発言をしたとき、世の多くの人々がその身も蓋もない言葉に拒絶反応を示したのではないだろうか。「お金が儲かれば何をしてもいい」という仕事の姿勢に、「それは違う」と違和感を覚えたはずだ。

 だが、「じゃあなぜ仕事をするのか」と改めて問われると、私も含めほとんどの人が上手く説明できないに違いない。決してお金のためだけに働いているとは思っていないのだが。

 お金以外で仕事をする理由とはなんだろうか。そんなやっかいな問いに対する答えが、『光の教会 安藤忠雄の現場』には描かれている。

見積もり8000万円、予算3000万円

 1987年春、若手建築家のもとへ1件の依頼が舞い込んだ。施主は、大阪府茨木市にある日本基督教団茨木春日丘教会。小さな教会の牧師や信者が、本格的な礼拝堂を新築したいと、当時人気急上昇中であった安藤忠雄の設計事務所を訪れた。安藤忠雄は最低でも8000万円と見積もったが、教会側が提示した予算はたった3000万円。折しも、時代はバブルである。建設ラッシュを迎え、鉄筋などの材料費が高騰していた。

 安藤は「難しいなぁ」と思いつつも、最終的には依頼を引き受けてしまう。なぜなら「人の想いが経済を超えることはできないものか? そんな瞬間を垣間見てみたい」と強く思ったからだった。

 この本は構造設計に携わる専門家の著者が、礼拝堂が建てられていくさまを丹念に追ったノンフィクションだ。合間に、光の教会に関わった人々の過去を織りまぜながら話が進んでいく。建築家・安藤忠雄はもちろん、安藤事務所のスタッフ、施主である教会の人々、工務店の社長とその社員、構造設計事務所の担当など、キーパーソンたちがいかにして“ものづくり”の道に入り、どういうスタンスで仕事をしてきたかが明らかにされる。

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