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ハマリぐせに効く『嗜癖する社会』

「空白の時間」が不安だったら要注意!

  • 大宮 冬洋

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2006年10月25日(水)

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 毎日、忙しく仕事をしている。週末は友人たちと遊ぶ予定が詰まっている。退屈する暇なんてないはずなのに、なぜか無性に虚しくなる時がある。理由は分からないけれど、体に大きな空洞ができたような感じがする。怖い。

空白が、怖くて怖くてたまらない

 この空白感を埋めるために、人は様々なモノにハマっていく。酒や食べ物、恋愛、買い物、ギャンブル、テレビゲーム、インターネットなどなど。ハマりすぎると体を壊したり破産したり他人に迷惑をかける恐れもある。でもやめられない。シラフになって空白感と向き合うのが怖いから、何かに酔い続けていたいのだ。

 ある習慣への病的な執着状態を、専門用語で「嗜癖(アディクション)」と言う。治療の現場では、生理的な依存状態を示す「中毒」とは区別されて使われている。つまり、酒にのめり込んだ(嗜癖した)結果として中毒になるのだ。

 『嗜癖する社会』の著者は、アルコールなどへの依存症問題にセラピストなどとして長年取り組んできた米国人女性。依存症というとアルコールや薬物を思い浮かべがちだが、嗜癖の対象は飲食物などの物質に限らない。蓄財やギャンブル、買い物、仕事など行為の過程を対象とする「プロセス嗜癖」や、恋人などの人間関係に溺れてしまう「関係嗜癖」などがあるという。

自己破壊の道から離れられない理由は

 嗜癖の行き着く果ては自己破壊だ。しかし、嗜癖を克服するのは容易ではない。例えば、アルコールへの嗜癖を無理に治そうとすると今度はワーカホリックになったり、過食をやめたら薬物依存になってしまうようなケースがある。根本的な治癒にはならないのだ。

 なぜ嗜癖から逃れ難いのか――数多くの臨床体験を通じて著者がたどり着いたのは、社会自体が嗜癖を生み出すシステム化しているという結論だった。

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