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定年だ!旅に出よう!

『ああ知らなんだこんな世界史』清水義範著 毎日新聞社刊 1400円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2006年10月13日(金)

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『ああ知らなんだこんな世界史』 清水義範著

 普通の人は海外旅行といっても、ヨーロッパ、北アメリカ、東南アジア諸国を訪れるのがほとんどだろう。著者は、ある時啓示を受けて、年に一度のイスラム巡りを始めた。国名は知ってはいるものの、そこはさながらアラジンの玉手箱だった。

 しかも、中東諸国は、それまで聞いたことのない王朝や、王者や英雄、謎の美女皇帝などがあふれている。歴史に突っ込めば突っ込むほど、知りたいことは山のようにあふれてくる。

 中年過ぎてから無知のベールを脱ぐことほど楽しいことはない。無知こそが次のステップへの鍵となる。無知を恥とせず、無知を力とする、そんな生き方が著者には50歳を過ぎた時点で手に入ったようだ。

 自分の好奇心がベースになっているから、当然読みやすい。中東、ギリシャ、エジプト、マグレブ、おまけに中央アジア、インドまでが本書にぎっしり詰まっている。もし、本書を読んで物足りないと思う読者がいたら、そのときこそ、さらに関連図書をひもとくことだ。

 近所の書店に駆けつけるか、大きな図書館に向かえばよい。

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『むだ話、薬にまさる』早川良一郎著 池内紀解説 

『むだ話、薬にまさる』早川良一郎著 池内紀解説 みすず書房刊 「大人の本棚」2500円(税抜き)

 「首輪のはずれた犬っころのように、毎日出歩いている」

 という早川老人の、ショートショート・エッセイ。なんか、滋味に溢れている。

 こんな書物には「解説」などいらないのだが、池内は「早川良一郎は、早川雪洲の縁戚である」と述べ、早川雪洲につての知識を披露する。

 実はこの2人の関係は、良一郎が初めての船旅の時。キャビンの勝手が分からず、ドアに「HAYAKAWA」と書いてあるから,ここが自分の船室だと思い、ベッドに座ってくつろいでいた。するとノックがあって妙齢のご婦人が入ってきて(どんな格好でくつろいでいたかは知らない)、あたしはHAYAKAWAです、と言うではないか。このご婦人は早川雪洲の妻です、と自己紹介した。早川良太郎と早川雪洲の関わりはここまで。

 この解説は一編のエッセイになっている。ビリーブ・イット・オア・ノット。『むだ話』プラスワンとなっており、聞いた風な解説よりよっぽど面白い。

 どのページを開いてもよろしい。書肆曰く「定年文学の旗手」なのだそうだ。

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