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「のだめカンタービレ」がヒットしたワケ

  • 山尾 敦史

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2006年10月13日(金)

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 クラシック音楽ファンの間で大きな話題となっていたコミック「のだめカンタービレ」が、フジテレビ系のヒットドラマ枠である毎週月曜日の午後9時からの時間帯(通称「月9」)で10月16日からスタートする。来年からは同局深夜枠でアニメ化放送も予定されており、クラシック音楽を本格的に扱ったコミックとしては快挙とも言えるほど、注目を集めているのだ。

シビアなクラシックファンも魅了

 「のだめカンタービレ」は、音楽大学で学ぶ野田恵(のだ・めぐみ)こと「のだめ」と、指揮者志望で女性に大人気の千秋真一が中心となって展開する音楽ドラマ。彼らを取り巻く個性的で愉快な仲間たちや教授陣が加わっていろいろな騒動を巻き起こしながら、音楽家として成長していくというストーリーだ。

 物語ののだめは「Kiss」という女性ターゲットのコミック雑誌で2001年に連載がスタートし、この11月には連載100回を迎える長寿漫画。既にコミックは15巻が発売され、約1200万部の売り上げを記録している。

 クラシック音楽や音楽大学という大方の読者に馴染みの薄い世界を、コメディータッチで描いたことで、クラシック音楽を知らない読者層にも親近感を与えたのが、大ヒットした要因だろう。のだめは“お堅い”クラシック音楽業界でも2年ほど前から話題になり始め、テレビドラマ化や映画化を待ち望む声も出ていた中で、ようやく「月9」という形で希望が結実した格好だ。

 こうして言うと、のだめ人気はコミック主体のブームのように見えるが、看板ドラマの座に就くまで成長したのは、コミックファンに限らずクラシック音楽ファン層を着実に巻き込んでいった結果と言える。クラシックファンを取り込んだ要因の1つが、ドラマのタッチは軽くても、そこで登場する様々な情報は決して軽佻なものでなく、重々しいホンモノ感があること。

アマチュア音楽家たちが大ヒットのカギ

 クラシック音楽ファンは、作曲者や曲に関する情報はもちろん、オーケストラなどについての基礎的な情報や楽器演奏の姿勢などが間違っていると、拒否反応を起こすというのが実情だ。クラシック音楽シーンでプロデューサーとして活動し、「のだめ」にも様々な情報を提供している井坂一仁氏によると、作者の二ノ宮知子さんは連載以前、全くクラシック音楽に関する知識はなかったようだ。純粋に“カーテンの向こう側に広がる未知の世界"への好奇心から「のだめ」をスタートさせたのだという。

 その二ノ宮さんは、連載を始めるに当たって音楽大学の学生やプロの音楽家に詳細な取材を行い、常に興味深いデータや知識を提供してもらうという、ある種の「ブレーン体制」を確立した。それによって、リアルな世界とは決して無縁でないストーリーが展開されているというわけなのだ。

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