「Wii Preview」の壇上でプリペイドカードが紹介された
2006年末以降、テレビゲームビジネスは、本格的にオンラインの世界へと足を踏み出します。「強度のゲーム愛好者」だけがオンラインゲームを楽しむ時代は終わり、ごく普通の人たちが、オンラインを利用してゲームに接するようになっていきます。
そんな時代だからこそ、ぜひWiiのオンラインビジネスに対するスタンスに注目してください。商品発表会「Wii Preview」の場では、マシンの基本機能のひとつとしてショッピングチャンネルが発表されました。これはファミコン、スーパーファミコン、ニンテンドー64などの自社ハード、さらにはPCエンジン、メガドライブ、MSXなどの他社ハード用のソフトを、オンラインで購入するための機能。Wiiをオンラインに繋ぐだけで、いつでも昔の名作が購入可能になり、ゲームファンの大きな注目を集めました。
しかし、ビジネス的な視点から見るならば、本当に注目すべきポイントは「過去のゲームが遊べる」ことではありません。ソフトを購入する際に「プリペイドカードを利用する」と発表されたことの方が、未来のゲームビジネスを考える上で、何倍も重要なニュースです。こちらに注目することで、任天堂が見据えている、将来のオンラインビジネスの姿が見えてきます。
任天堂はオンライン空間に「国」を作ろうとしている
結論から先に言いましょう。任天堂は、オンライン空間に「ゲームの国」を作ろうとしているのです。
Wii(もしくはニンテンドーDS)は、その「国」に入国するためのパスポートだと考えると分かりやすいでしょう。Wiiがあれば、その「国」にある面白いゲームが買えて、楽しいサービスが受けられます。ただし他のマシンからの接続は不可能。また子供にとって有害なものなどもシャットアウトして、その「国」の安全が確保されることになります。
DSは全世界で2000万台以上の普及を達成しています。Wiiは来年3月までに600万台前後の出荷が発表されています。両マシンともに、その後も順調に普及していくでしょう。つまり、この「国」は、特定のマシンでしか接続できないクローズドな場としては、史上空前の巨大市場になるのです。
そして、これほどの巨大な市場だからこそ、その中での決済システムとして、クレジットカードなどではなく、独自のプリペイドカードを採用したことが、大きな意味を持ってくるのです。
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