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昭和史にじっくり向き合う3冊

『昭和史』半藤一利著 2巻本 平凡社刊 「1926~1945」1600円(税抜き)「 1945~1989」1800円(税抜き)

  • 松島 駿二郎

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2006年10月20日(金)

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『昭和史』半藤一利著

 各巻500ページを超えるほどの大著。秘密は半藤の語り下ろしにある。毎月1回1時間から時には2時間超の講義を、まるで寺子屋塾の生徒を相手にするように、わかりやすい口語で話す。それをまとめたものが本書2巻だ。

 昭和初期の複雑怪奇な歴史は、クロニクルなどで読んでも極めて難解。でも半藤寺子屋塾に通った気分で読み進んでいくと、あっという間に、流れが見えてくる。

 張作霖暗殺の陰謀、満州国の建国の経緯、日中戦争がなぜ避けられなかったか、ノモンハン事件とはいったい何だったのか。2・26事件の必然性、軍部の専横といったキーワードをもとにして、みるみる昭和初年代が判然としてくる。

 満州事変などはしばしば陸軍の専横が云々されるが、それ以上に大衆をあおった当時の大新聞、朝日や毎日新聞の号外攻勢だったという。ことあるごとに号外を発行して戦況を街頭でばらまく。

 後の「天声人語」の筆者荒垣秀夫などの噴飯ものの記事を引用しながら、軍部をのさばらせたのはジャーナリズムだと断定する。痛快この上なし。

 満州事変を境に日本は道を誤った。それの責任は国民を熱狂に追い込んだ大新聞にあり。よくぞ言ったり、その通り。本書はベストセラーのとばぐちにある。

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牛島 信 弁護士