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「老いも若きも男も女も」手に取る 
生きているための知恵が詰まった書

思想家・中沢新一に聞く『三位一体モデル』(前編)

  • 柳瀬博一

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2006年11月24日(金)

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 父と子と聖霊の御名において、アーメン……というフレーズ、聞いたことがありませんか。そう、キリスト教のミサで、最後に唱える言葉です。キリスト教徒でなくても、教会での結婚式やクリスマスのミサなどに出席したときなどに、一度は聞いたことのあるフレーズだと思います。

 この「父と子と聖霊」とは何でしょう?

 そこで出てくるのが「三位一体」という考え方です。キリスト教はご存じの通り、「一神教」と言われています。けれども、キリスト教における神様は、神ただ一つの形で現れるわけではない。「父と子と聖霊」という「三位一体」となって現れる、というのがこの考え方なのです。

「三位一体」の図">
「三位一体」の図

 図にすると、こうです。

 …どうです、お分かりになりますか? かえって混乱してきたでしょう。

 けれども、世の中のあらゆる事象をこの図のように3つの円を重ねて「三位一体」モデルで読み解くと、経済から政治から思想から宗教から人間関係から人生から何んでも分かってくる…そう唱える方がいらっしゃいます。

 思想家であり人類学者である中沢新一さんです。

 1980年代『チベットのモーツァルト』で一世を風靡し、以来、思想界の第一線を歩んでこられた中沢さんは、近年、『対称性人類学』『アースダイバー』など、歴史や一般社会と思想をつなぐ目を見張る仕事を精力的に発表され、思想界はもちろんのこと、広く一般の読者を獲得しています。

『三位一体モデル』
『三位一体モデル』

 そしてこの『三位一体モデル』という本です。糸井重里さんの事務所でたった50人の聴衆相手に講演した内容をもとに編集された本書は、中沢さんが唱える最新にしてある意味では最大の思想的試みであり、経済や政治が行き着くところまで来て袋小路に入った日本と世界において、人々が生き抜くうえでの知恵が詰まった書籍だというのです。

 本書は今、ベストセラーへの道をひた走っています。発売以来、東京の八重洲ブックセンター、三省堂書店など名だたる大手書店で総合1位の座に輝き、書店の方の話によれば、「老いも若きも男も女も」手に取っていく、といいます。

 前置きが随分と長くなりましたが、中沢さんのインタビューを読んでいただく前に、この「三位一体モデル」の3つの核となる「父」と「子」と「聖霊=スピリット」について、本書の中から引用して事前に説明しておきましょう。

 まず「父」。

 --「父」というのは、「ものごとに一貫性や同一性を与える原理」のことを指します。ですから、例えば、5分前のあなたが、5分後のあなたと同じ存在であることを証明するのが「父」です。(『三位一体モデル』17ページより)

 次に「子」。

 --そして、この世界を、かくあるごとくあらしめている「父」は「子」を生みます。それが、イエス・キリストという存在です。その際、「子」は「父」と全く同じ本質を備えた、完全なコピー体として生まれ、神と人間の間をつなぐ媒介の働きをします。(『三位一体モデル』17~18ページより)

 最後に「聖霊」。

 --一言で言うと、これは、増えていくものを表す、つまり「増殖する」のです。(『三位一体モデル』22ページより)

 ものごとの一貫性を与える「父」、“媒体”として神と人間をつなぐ「子」、そして増えていく「霊」。うーむ、こうやって並べてみると、確かに経済だの政治だの社会だのにいろいろ当てはめられそうな気がしてきました。

 では、中沢さんに聞いてみましょう。

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