兵庫丹波に移り住んだ人たちが、Iターン生活の実態を自ら都心部の人に語る「たんば・田舎暮らしフォーラム」という企画があります。縁あってUターン組であるぼくも実行委員会の一員としてボランティアに加わっています。8月大阪、9月神戸と開催してきて、1月の宝塚で今年度は締めくくり。10名あまりのメンバーでこの1年、ほぼ月に1回のペースで打ち合わせを重ねてきました。
あれはそんな会合のうちの一度、夏の頃でした。沈んでいく夕日に1人のメンバーが気づいて、きれい、と言ったのをきっかけに、みんな会議室の窓際に立って、眺めていたのです(仕事後の集まりですから、午後7時頃のことだったでしょう)。持っていた携帯やデジカメで写真を撮る人もいて、その間、会議の進行はお預けになる。そのゆったりした瞬間が気持ちよく、立ち遅れたぼくは、夕日に影となったメンバーの姿を後ろから眺めつつ、ふと、ああ、みんなクリエイティブクラスだと、そんな発見をしたのでした。
会社ではなく居住地を選ぶ人たち
クリエイティブクラスというのは、都市社会学のリチャード・フロリダが提唱して話題を呼んでいる概念です。データや物質を加工処理して、新しく有用なものを生み出す人たちを指しています。
ブルーカラーやホワイトカラーという層分類とは違った層の人たちが増えていて、社会を変えつつある。ここに含まれるのは、アーティストや建築家だけではなく、科学者や大学教授、シンクタンク研究者などがコアなクリエイティブクラス。ハイテクや金融など、専門的分野で知識集約型の職業についている人や起業家も含まれます。フロリダによれば、米国では労働市場の3分の1がこのクラスだといいます。
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