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2007年、ゲームビジネスは“快晴”。
未来のカギを「百人一首」で詠む

デジタルエンタメ天気予報 特別版

2006年12月29日(金)

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 2006年は、テレビゲームビジネスにとって、実り多き1年でした。新しいコントローラーを提案したWiiは快調なスタートダッシュを切り、発売後1カ月で全世界200万台に迫りました。対抗馬であるXbox 360は、すでに北米で堅実な市場を獲得し、全世界での販売台数で1000万台を視野に入れています。絶対的な本命であると思われていたプレイステーション3が失速気味なのが残念ですが、据え置きゲーム機市場は、ハード・ソフトともに充実した1年だったと言っていいでしょう。

 そして何より、携帯ゲーム機市場で、ニンテンドーDSが日本市場を完全に制覇したことに注目です。2006年は、ニンテンドーDSの極度の品薄から始まり、ニンテンドーDSの極度の品薄で終わった1年でした。国内累計販売台数は約1300万台。日本ではすでに10人に1人が持っている計算になります。

 にもかかわらず店頭に並ぶやいなや飛ぶように売れていくのですから、もはや手がつけられません。これほどのハイペースでヒットし、人気を得たマシンは空前絶後でしょう。対抗馬のPSPも順調に売れているのですが、その存在を霞ませてしまいました。

 この5つのマシンは、すべて発売されて2年以内のもの。それはどういうことかと言いますと、個々のマシンの機能を生かした大作が出てくるのはこれからであり、まだ真の収穫期は訪れていないということ。2007年以降のテレビゲームビジネスは、かつてないほどの右肩上がりの状態になる、と「予報」できます。

未来のゲームビジネス、カギは百人一首にあり!

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百人一首の「かるた取り」。タッチペンで対戦。実物での対戦用に自動朗詠モードもある
(c)2006 Nintendo 時雨殿は登録商標です 地図・ガイド/(c)昭文社

 とはいえ「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の精神のもと、デジタルエンターテインメントビジネスの現在と未来を裏読みする当コラムとしては、2007年の大作ソフトに注目するのはやめておきます。むしろ未来のゲームビジネスを読み取るヒントは「タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿」(任天堂/DS)にあり! と宣言してしまいましょう。

 これはその名の通り、「百人一首」を題材としたゲームです。こういった歴史的な遊びをゲーム化し、それを楽しむコツ、テクニック、さらには知識などを楽しく解説していくという内容のソフトが、れっきとした商品になっていることに、まず驚いてください。

 注目すべき点は、実在する展示施設とのコラボレーションであることです。時雨殿というのは、百人一首をテーマにした、京都にある実在の展示施設。ここでは来館者に携帯型端末「時雨殿なび」(ニンテンドーDSをベースにして作られている機器)が手渡され、タッチペンを使って百人一首に関する遊びが楽しめるようになっています。もちろん任天堂が技術協力しています。こうして知識やノウハウを持つ施設と、ゲームメーカーがタッグを組むことにより、その知識を活用したゲームソフトが作られているということなのです。

外出先でこそ機能するソフト

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百人一首ゆかりの地を中心にした、京都の観光案内機能も入っている
(c)2006 Nintendo 時雨殿は登録商標です 地図・ガイド/(c)昭文社

 また「タッチで楽しむ百人一首DS時雨殿」には、京都の観光案内が装備されています。昭文社が提供する地図データと観光情報を、任天堂がアレンジ。様々な観光地、施設の情報、さらには地図上でペンを動かして、移動時の所要時間なども表示します。じつは、観光案内ソフトとしても実用に堪えるものになっているのです。

 ビジネス的視点から見ると、これは大きな意味を持ちます。世界には数限りない名所・旧跡・文化があるからです。


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「2007年、ゲームビジネスは“快晴”。
未来のカギを「百人一首」で詠む」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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