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「ライフログ」:「外部脳」があったら便利だなあと思いますか

  • 小橋 昭彦

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2007年1月9日(火)

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 正直なところ、ちょっと気持ちの悪い技術だなあというのが第一印象でした。ライフログというのは、自分の行動を記録に残すことで、究極的には、朝起きてから寝るまでに自分がとった行動、得た情報・発した情報のすべてをデジタル化して保存することを目指します。プライバシーに敏感なこの時代に、何を好んで自分の「すべて」をデジタルに残すのか。

 記録するのが面倒、という心配はないようです。眼鏡型などのウェアラブルコンピューターやGPS(全地球測位システム)機能付携帯電話など、端末の発達はめざましく、これらを利用すれば、手間をかけず入力することができます。というか、自動的に記録を蓄積していくのがライフログ。それを保存する大容量のメディアも安くなっており、すでにいくつか試行がなされている状況です。

自分の行動記録を外部に保存する

 物忘れ対策にはなりそうですね。人の名前を忘れたり、うっかりミスをしがちなぼくに向いているかもしれません。生体の外部に持つ記憶脳のようなもの。探しやすくさえあれば、魅力に感じる部分もあります。それに、今利用しているショッピングサイトの、購買履歴をもとにした商品の推薦や、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに残された他人の閲覧記録(足あと)など、ぼくはすでにログ(記録)をもとにしたサービスを使っているわけで。

 ライフログは何をもたらすのでしょう。たとえば高齢者のライフログを参考に、使いやすい生活用具を設計する。業務中のライフログを参考に、仕事の流れを改善する。消費者のライフログから、製品事故の可能性を予見する。そんなことも実現できるでしょう。

 これまでの人間行動の記録は、たいてい観察ないし自己申告でした。報告者の主観や独断が入るのが避けられず、盲点が残ります。意識的に気づいたところしか、実際の商品やサービスに生かされない。情報の人為的な遮断による失敗だって少なくなかったでしょう。ライフログならそんなことはありません。

 とはいえ、ライフログは万能ではない。

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