皇居のほとり、千代田区三番町、桜の名所である千鳥ヶ淵に隣接する山種美術館で、3月4日迄の会期で「千住博展」が開催されています。
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稀代の相場師・山崎種二氏が
その基礎を創った山種美術館
山種美術館はその設立時、証券界の雄であり伝説的人物でもある故山?種二氏の名前をそのまま社名とした山種証券がその運営母体でした。故山崎氏は相場師として名高かったばかりでなく、美術品、特に日本画への造詣が深く、生涯にわたり名品を収集し一大コレクションを形成するに至りました。
山種美術館は、故山崎氏が収集した美術品の寄贈により、日本画専門の美術館として1966年日本橋兜町に開館しました。その後30数年を経て設備の老朽化に伴い、平成10年、装いを変えて現在の地へと移転してきました。
二代目理事長・館長である山?富治氏が旧安宅コレクションの速水御舟作品104点を一括購入するなど、現在では近代・現代日本画を主に1800余点の珠玉の作品を所蔵しています。
その中には数々の重要文化財や重要美術品も含まれ、わが国屈指の私立美術館として全国にその名を轟かせています。
半世紀前に建造された「松風荘」
歴史的建築の襖絵を千住博が手掛ける
さて今回の展示会では平成19年に千住博氏が米国フィラデルフィア市にある「松風荘」に寄贈する新作の襖(ふすま)絵が展示されています。
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「松風荘」は故吉村順三氏の設計により造営された書院造りの日本建築で、1954年日米友好の発展を願って、日本の官民から浄財を募り、米国への贈り物としてニューヨーク近代美術館の中庭に建設されたものです。
近代美術館で2年間に25万人の来場者を迎えた後、現在地のフィラデルフィア市・フェアマウント公園に移築されました。
建築当時の襖絵は故東山魁夷画伯による水墨画でしたが、管理上の不備により全て損傷してしまいました。そこへニューヨーク在住の千住博氏が日米文化交流のために無償でこの襖絵の制作依頼を引き受け、来年5月に襖絵20面を奉納する運びとなりました。
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