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あなたの周囲に“お金持ち”はいますか?

最後に残った投資先 ―― 子供

  • 原田 曜平

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2007年1月17日(水)

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 あなたの周囲に「お金持ち」はいますか?

 日本の所得格差の広がりを受け、数年前から「富裕層研究」を始めました。最近日本で目立ち始めた新興のお金持ちを中心に、100人を超えるお金持ちにインタビューしたり、自宅を訪問したりしながら観察しています。いわゆる富裕層とひと口に言っても、いくつかのタイプに分類できることが分かってきましたが、お金持ちに共通する特徴の1つに、「昇価」という考え方があることが分かりました。

 「昇価」はもともと中国語で、「将来、値が上がる(だろう)ものを好む」という意味です。例えば最近、富裕層の間では「ダイヤモンドの買い方セミナー」が流行しているようです。海外の富裕層の間では、ダイヤが投資対象であることは、ごく当たり前のことでしたが、以前の日本の富裕層にとって、ダイヤはあくまで装飾品であり、株や金のような投資対象ではありませんでした。その意識が変わり、投資対象と見始めたことで、セミナーが活況を呈しているそうです。

高まる生活者の投資意欲

図1 投資意欲の高まり
図1 投資意欲の高まり
出所:博報堂生活総合研究所「生活定点2006」。同調査は1986年から隔年で実施しており、今回(2006年)は首都圏と阪神圏の合計3293人に、日本人の様々な意識、価値観、ライフスタイルなどの変遷を調査している。以下のグラフは同じ調査による。

 ダイヤをどう買うかという話は、私のような普通のサラリーマンには縁遠い世界の話ですが、“昇価”意識の高まりは、ここにきて富裕層だけでなく、日本の生活者にも広がりつつあります。ネット証券を中心とした個人投資家の増加は、将来への投資精神が高まっていることを象徴していると言えるでしょう。博報堂生活総合研究所では、将来に対して積極的に昇価を求める投資の姿勢を“先攻投資”と呼んでいます。

 図1は、博報堂生活総合研究所が昨年実施した「生活定点2006」調査による生活者の投資意欲の高まりを示すデータです。「最近1年で投資をした」と答える生活者の割合は、この10年間、ほぼ横ばいでしたが、2006年の調査では11.4%と急増しました。「今後、投資をしたい」と答える生活者も同様です。10年前には10人に1人の割合でしたが、昨年は19.9%と5人に1人がそう答えています。

 この割合が多いか少ないかは判断の分かれるところです。注目するほどの数字ではない、一時の流行だ、と考える方もいるかもしれません。ですが、マーケティングや犯罪学の世界では、上昇トレンドにあり、かつその割合が2割を超えると、急激に普及が進むとよく言われます。予測でしかありませんが、過去の経験からすると、このデータはそう簡単に無視できる代物ではなさそうです。

図2 リスクも責任も取る
図2 リスクも責任も取る

 実際、別の回答からは「リスクも責任も自分で取りながら、一生の資産運用を考えていこう」と腹を決め始めている生活者の姿が見えてきます(図2)。

 まず、「利益が少なくても危険が少ない金融商品を利用したい」と考える生活者は着実に減っています。一方で「金融商品で損をしても自己責任だ」と答える生活者の割合は増えており、2006年にはついに「利益が少なくても危険が少ない金融商品を利用したい」と答える生活者の割合を超えました。長く続く低金利の影響かもしれません。生活者はリスクを取ってでも、高いリターンを期待できる金融商品を利用したい、と考えるようになっているのです。

 実は、“先攻投資”や“昇価”という特徴が表れているのは、金融資産にまつわることだけではありません。子供の教育に関しても、その傾向は強まっています。

コメント25件コメント/レビュー

生まれたときから差がついている本人が気づいていないだけで都心に土地を持っていれば1億はくだらない住んでいるから、事業をしているから売れないというが、資産の差は明らかよって山のようにいるしかも政府の支援によって格差を固定しているなぜなら町並みや住んでいる人の顔ぶれが替わらない、これは相続税が安すぎる(例外規定が多すぎる)ことによる(2007/01/31)

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生まれたときから差がついている本人が気づいていないだけで都心に土地を持っていれば1億はくだらない住んでいるから、事業をしているから売れないというが、資産の差は明らかよって山のようにいるしかも政府の支援によって格差を固定しているなぜなら町並みや住んでいる人の顔ぶれが替わらない、これは相続税が安すぎる(例外規定が多すぎる)ことによる(2007/01/31)

1、今の日本を憂う時(今回で言えば教育)、過去に戻そう、過去は良かった論になることが多いが、それは全く意味がない。2、表題とミスマッチかどうか、なんてそもそも雑誌ってそういうものでは?(かつ、一応著者としては投資という観点でお金持ちと親が同じである、と言いたいのでは?)(2007/01/22)

表題とミスマッチかどうかは此処では問わない。紙面のムダ。今の学校教育はこのままで良いのかが論者のテーマだと思うが。私は我が儘な教師を40年つづけて退職した。毎日定時には帰宅し、年次休暇は7~8割毎年消化していた。聞こえてくる今の学校勤務の現状からすれば、最低の不良教員であろう。けれども自分の教師生活に一応の誇りを持っている。管理職にもならなかったし、その声もかからなかった。やっぱり欠陥教師だったのだろう。だが、それでも小さい誇りをもつのは親達から身に余る信頼を何時も受けてきたからだ。4月初めの新担任発表、私の名前が読み上げられると、全校児童から悲鳴とも歓声とも分からぬ声が挙がったりした。そのうちのどれだけかは、私を望んでくれる児童の気持ちと受け止め、決意新たにしていた。早く帰って何をしていたのか。子ども達のための仕事が山盛りあった。やりたいことが次々に浮かぶ。今日の授業の反省、明日はそのために準備しなくてはならないこと、文集作製、遠くの教師仲間との通信による実践検討など、毎日深夜まで作業をつづけた。年次や長期休みは、授業を中心とした自己研修のために休みなく全国とこへでも走り回った。そのための旅費はもちろん自費となったが。自己満足かもしれないが日本一の授業をしたかった。どの子にもそれなりに充実感のある一日を創り出したかった。その努力が許された。伝え聞く今日の学校では、これは不可能のひと言に尽きる。1時限が終わって職員室へ戻った教師達はさまざまな提出書類でPCの画面に向かい、昨日今日の子ども達の情報交換さえもないとか、学級通信に授業の様子を親に知らせようにもプライバシー問題で強い制約を受けるとか、上からの研修スケジュールの消化で精一杯だとか…主体性喪失教師、画一的管理社会、これで子ども達がおかしくならない方がオカシイ。昔の横割り社会の非効率を否定はしないが、人間教育をゲージ養鶏化としか見えない非人間的プロセスへと傾斜させていく今日の日本の将来には大きな不安を感じる。(2007/01/21)

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