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生きるためのワイン

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2007年2月16日(金)

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 偉大なるゲーテは書いている。「皆が毎日、少なくともちょっとした音楽を聴いて、美しい詩を読んで、素晴らしい絵を見て、そして可能なら、多少の適切な言葉を話すべきである」と。我々ワイン好きにとっては、「そして、おいしいワインを一杯飲むべきである」と付け加えたいところである。

 私のワイン歴は約40年となる。ウィンストン・チャーチルの主張と同じように、私も「ワインにやられた悪いことより、ワインから受けた良いことの方が多い」と思う。毎晩のようにワインを楽しみながら、友情関係を築き上げ、笑ったり、喧嘩したり、泣いたりするとともに、世界中の素晴らしいワインと出合うことができたのだから。

 ワインを楽しく飲むコツは、自分の味覚を信じること! に尽きる。ロバート・パーカーのようないわゆる評論家が、それぞれの意見を持っていても、自分の好む味や香りなどを分かっているのは、自分だけである。

 そして、ワインの評価に当たって、パーカー氏のように点数を付けることは、とんでもないと思う。ワインを描写するために、数多くの微妙な表現を生かしてよいと思うが、ワインの評価は受験勉強のようなやり方でやってはいけないと思うのである。

 ワインを勉強する楽しい方法の1つに、ブラインド・テイスティングがある。友達同士で気軽に試せば、当たらなくても恥ずかしくない。初歩的な段階では、主要な葡萄の種類(カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズなど)を選別できるだけで十分。

 次のステップとしては、同じ葡萄の種類からできたワインでも、その地域や国の違いが分かるようになりたい。私が参加したブラインド・テイスティングで、特に印象に残っているひとつを紹介しよう。

 10年ほど前、オーストラリア人のワインジャーナリストで、友人のデニス・ガスティンが自宅で主催したもので、昼食から夜にかけて長い時間をかけて行われた会であった。15人くらいのワイン好きが集まって、料理と会話も楽しみながら、会は和気あいあいと進んだ。

 既に20本以上のテイスティングが終わった頃、主催者デニスがある1本の白ワインを取り出してきて、最後の質問をした。「さて、このワインはどこの大陸のものでしょう?」。アフリカ、南米などいろいろな答えが出ては消えた。

 皆が答えをあきらめたところで、正解が発表された。そのワインは中国でシャルドネを使って作られたものだった。その時のデニスの「してやったり!」という笑顔が忘れられない。こういった偶然の出合いは、ブラインド・テイスティングの大きな楽しみである。

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