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豊かな原油に蝕まれるナイジェリア

  • 佐伯 裕史

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2007年2月19日(月)

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 日本ではサッカーの強国としてのイメージしか浸透していないが、アフリカのナイジェリアは石油大国でもある。2005年の原油輸出額は約450億ドルで世界第6位。これはクウェートやベネズエラをしのぎ、アラブ首長国連邦に匹敵する輸出額だ。硫黄分が少ないナイジェリア産原油は人気が高く、最近では中国や韓国も同国に積極的にアプローチしているという。

 にもかかわらず、ナイジェリアは貧しい。国民一人当たりの国内総生産は1400ドル(2005年)でベネズエラの5分の1以下、アラブ首長国連邦の30分の1という水準だ。



荒れ果てた教室で学ぶナイジェリアの少年たち。教師がたまにしか顔を出さないため、児童はほとんど出席しない。豊かなオイルマネーの恩恵にあずかれない庶民の生活は悲惨さを増すばかりだ。
荒れ果てた教室で学ぶナイジェリアの少年たち。教師がたまにしか顔を出さないため、児童はほとんど出席しない。豊かなオイルマネーの恩恵にあずかれない庶民の生活は悲惨さを増すばかりだ。

 1956年にニジェール川のデルタ地帯で原油が発見されると、国民はみなバラ色の未来を描いた。確かに石油はナイジェリアに膨大な富をもたらしている。石油産業が国有化された1971年に、ナイジェリア政府が手にした石油がらみの歳入は2億5000万ドルほどだったが、今ではそれが600億ドル以上に膨れ上がっている。

 ただ、その富は国民にまで行き渡らない。政治家や役人、軍人が勝手に使ってしまうのだ。ある調査によれば石油による歳入の実に70%が、彼らに浪費されたという。ある州政府の知事は、横領した数億ドルを外国銀行の口座に隠し、米国で不動産を購入したり、英国ロンドンの私立学校へ子どもたちを通わせたりしたという。それなのに、国民の大半の稼ぎは1日100円程度でしかない。

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