「小橋昭彦の「ニュースを読む目」」

「イノベーション・スーパーハイウェイ構想」:“死の谷”を高速道で突破する?

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2007年2月20日(火)

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 このところ注目を集めている「イノベーション」。直訳すれば「革新」ですが、具体的には研究開発によって新製品や新サービスを市場に送り出すことを意味しています。人口減少や環境問題など先行きの暗い話が多い中で、前途洋々たる味わいのある数少ない言葉ですね。そんなところも人気の理由かもしれません。

革新分野を高速道路で加速

 昨年決定された「経済成長戦略大綱」では、経済成長の起爆剤として科学技術によるイノベーションがあげられています。これを強化する仕組みとして構築しようとされているのが「イノベーション・スーパーハイウェイ構想」。

 「新経済成長戦略」によると、戦略研究分野への「集中・弾力化」「加速」「双方向連携」を目指すものとあります。まずは力を入れる分野を明確にして、関連する車は一般道ではなく高速道に集める。そのうえで、ハイウェイを走る車は、出発点から出口まで止まることなく加速できるようにし、入口と出口を双方向に行き来できるようにも配慮する。研究開発への支援をこのように例えているわけですね。

 イノベーション・スーパーハイウェイにおいて、入口にあたるのは基礎研究、出口にあたるのは市場です。さらに言えば、国際標準や特許が出口の要素に含まれる。新技術の政府調達による優先的購入や、利用に不可欠な環境を整備することも触れられていますから、事業化後の支援も視野に入っていますね。いったん高速道路に乗ったら、死の谷を越せるのはもちろん、あわよくばダーウィンの海も渡らせようという狙いなのでしょう。

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著者プロフィール

小橋 昭彦(こばし あきひこ)

兵庫県の農村に在住。3児の父。NPOを母体に、地域メディアの運営や農業を通した消費者との関わり、里山の持続的発展など、情報社会における地域のあり方を自分の生活を通して探り続けている。本サイトにて連載の「ニュースを読む目」一覧はこちら



このコラムについて

小橋昭彦の「ニュースを読む目」

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