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ドラマトゥルク――ドイツの劇場に学ぶ組織改革のヒント

  • 林田 直樹

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2007年2月23日(金)

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 ドラマトゥルクという職業をご存じだろうか。ドイツの劇場で古くから一般的に普及している専門職で、制作とは独立して存在し、文学、美術など、深く広範な専門知識が要求される知的エキスパートのことである。

 日本でも主に演劇の世界で注目されており、演出家を側面からサポートする存在としてクローズアップされることも多くなった。文芸員、学芸員と訳されることもあるが、その役割は訳語のニュアンスよりもはるかに重い。

 最近では、日本では演劇以外に、オペラの分野でもドラマトゥルクの役職を置くことが多くなった。例えば昨年、二期会でモーツァルトの歌劇「皇帝ティトの慈悲」を手がけるために来日したドイツの演出家ペーター・コンヴィチュニーは、自分のドラマトゥルクを伴ってきた。

 また、この3月に公演する「東京のオペラの森」で、小澤征爾指揮によるワーグナー歌劇「タンホイザー」に参加するカナダの演出家ロバート・カーセンも、イアン・バートンというドラマトゥルクを連れてきている。バートンは、演出家のカーセンとコンセプト作りを共同で行うほか、すべてのリハーサルにも立ち会い、様々な局面で演出家の相談役となる。

 バートンの経歴を見てみると、英リーズ大学で学士、英ブリストル大学で博士号を習得、作家および劇作家、詩人として過去15年にわたりカーセンと共に活動してきた。単独でも演劇の演出、さらには新作オペラやバレエのリブレットも多数手がけている。彼は多数のオペラ全般に関する記事や、プログラムや雑誌にオペラに関する専門記事を寄稿する評論家でもあり、多くの人々に芸術的なコンセプトを説明できる“言葉”の使い手であることも見逃せない。

重要な意思決定にも関わる

 では、こうした演出家のサポート役だけがドラマトゥルクなのかというと、そうではない。例えば、世界最古級の伝統を誇るドイツ屈指の名門オーケストラ、シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)にもドラマトゥルクという役職が存在する。そのドラマトゥルク、トビアス・ニーダーシュラークは、昨年筆者がドレスデンを訪問した際、こう語ってくれた。

 「私は歌劇場ではなく、オーケストラ全体のドラマトゥルクをやっています。マネジメント的な仕事、発行物の制作編集や記事の執筆、歌詞テキストの翻訳といった仕事のほか、音楽監督やオーケストラの代表者、私の直接の上司である事務方のトップ、そして私の4者による会議で、客演指揮者や公演曲目を考えるのも大切な仕事です。大学では音楽学を勉強してきましたが、こうした伝統あるオーケストラにドラマトゥルクとして関わることができるのは、とても幸せなことだと思っています」

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