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心臓医学の最前線

  • 佐伯 裕史

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2007年2月26日(月)

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 米国は“心臓病大国”だ。死因のトップは男女とも冠動脈疾患。心臓に血液を送り込む冠動脈が硬くなり、心臓発作を引き起こす病気で、死亡者は年間50万人を数える。

 日本の心臓病の死亡率はまだ米国の半分ほどだが、これからも欧米流の食事や生活習慣を続けていれば、いずれ米国並みの大国になっていくかもしれない。



移植用にドナー(提供者)から取り出された心臓。装置の中で保温するこの方法では、生理食塩水に浸して氷で冷やす従来の方法より、長時間いい状態を保つことができる。
移植用にドナー(提供者)から取り出された心臓。装置の中で保温するこの方法では、生理食塩水に浸して氷で冷やす従来の方法より、長時間いい状態を保つことができる。

 それだけに米国では、心臓病の治療が頻繁に行われている。冠動脈に細いカテーテルを挿入し、その先端につけた小さなバルーンで冠動脈を広げる「冠動脈形成術」は、日本の5倍以上に当たる年間100万回、病変が生じた血管に迂回路を設ける「冠動脈バイパス術」に至っては、なんと日本の20倍に当たる年間40万件以上が実施されている。

 心臓病で生命が危うい状態まで悪化した患者が、移植用の心臓が提供されるのを待つ間、ポリウレタン製の人工心臓を埋め込み、命をつなぐことも普通に行われている。

 ただ、こうした手術を受けても、心臓病と無縁になるわけではない。高カロリーの食事、ストレス、運動不足----。現代社会は心臓病を引き起こす因子でいっぱいだ。

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