日本が流行っています。
もう、巷で言われ尽くされているかもしれませんが、本当に流行っています。古くからある日本文化を尊び、古き良き時代の日本を懐かしみ、そして日本に誇りを感じる。まさに“日本再認”と言えそうな盛り上がりです。
日本を誇りに思う生活者が急増
例えば、続編の公開が決まった「ALWAYS三丁目の夕日」。昭和30年代の貧しく、しかし精神的な活力があった頃の日本を描いた映画です。第1作は延べ270万人の観客を動員し、30億円を超える興業収入をたたき出しました。ハリウッド映画があまり好調でない中、他の邦画を見ても本当に元気ですよね。昨年、邦画の興行収入は過去最高となり、21年ぶりに洋画を上回りました。
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また、日本茶を出す「和カフェ」や、浴衣などの「和服」の流行も本格化していますし、サッカーの中田英寿さんも、引退発表後の世界旅行の最中にスーツに雪駄姿でパーティーに出席して注目を集めました。サッカーワールドカップや、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など、国家の威信を懸けたスポーツイベントが、驚異的な視聴率を稼ぎ出すようになっています。武士道にスポットライトを当てた『国家の品格』が200万部を超えるベストセラーになったのも、記憶に新しいところです。
こうした日本的な価値観を見直す“日本再認現象”は、生活者調査のデータからも定量的に裏づけられます。博報堂生活総合研究所が実施している「生活定点」調査では、サッカーの日韓ワールドカップが開催された2002年を境に、日本を評価する生活者の見方に大きな変化が生じたことが分かります。特に顕著なのは、戦後の日本が積み重ねてきた努力の結果を再評価する動きです。
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例えば、「日本の誇り」として、「経済的繁栄」を挙げる生活者はバブル崩壊後から一貫して減少していましたが、2002年を底に上昇に転じ、今年の調査では21.1%に達しました(図1)。このほか、「高い科学技術の水準」や「国民の勤勉さ、才能」を挙げる生活者は、いずれも25%を超えるようになりました。
同様に「世界の基準より、日本の基準を優先すべきだ」という回答も2002年を境に急上昇し、今年の調査では実に61.5%に増えました(図2)。日本の技術レベルの高さに対する自信、同時に日本の国益を守ろう、という意識の高まりが鮮明になっています。
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