• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

Jリーグに見える「地域の成功」とマスの壁

サッカー専門新聞「エル・ゴラッソ」を率いる山田泰氏に聞く

  • 山城 敬

バックナンバー

2007年3月19日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今年、サッカーJリーグは15年目のシーズンを迎えます。

 開幕当初の熱狂から、Jリーグバブルの崩壊。そこからの復興、ワールドカップへの初出場や自国開催など、さまざまな出来事を経験してきました。

 アルビレックス新潟に代表される地域に根づくチームの登場や、横浜フリューゲルスの解散劇の後に生まれた横浜FCのJ1昇格、全国各地で聞かれる新しいJリーグチームを目指す動きなど、明るい要素が見える一方、ワールドカップドイツ大会の終幕とともに、相次いで数多くのサッカー雑誌・スポーツ雑誌が休刊しました。

 個々のチーム、選手の状況とは別に、市場としての「Jリーグ」には、陰りが見えているのではないでしょうか。

 サッカーの世界は、ワールドカップを軸に4年ごとに変化します。今年から始まる次の4年間、日本のサッカーをとりまく状況はどのように変わっていくのか。野球など他のメジャースポーツとの競争にどのように勝ち残っていくのか。この連載「サバイバルJ」は、これからのサッカーシーン、スポーツシーンを切り拓く人物に「サバイバル」をキーワードにインタビューをすることで、次の4年間、そしてさらに未来のスポーツマーケットのビジョンを見通していきたいと考えています。

 連載のキックオフは、日本のサッカー界が抱えるさまざまな問題点について考えます。登場していただくのはスクワッド社長・山田泰さん。同社は日本初のサッカー専門新聞「エル・ゴラッソ」を発行。廃刊・休刊の連続となったスポーツメディアの中、新規参入の中では唯一とも言える「生き残り組」として快進撃を続けています。同社を創業し、率いてきた山田社長から見たサッカー界の問題点や疑問点の中から、これからの連載のいわば「論点整理」ができればと考えました。

 第1回は、まず昨今のスポーツニュースにおけるサッカーの露出度低下について。もっとも身近なメディアである「テレビ」の中で、サッカーはこれからどのように取り扱われていくのでしょう。(山城 敬)


Jリーグがスポーツニュースに登場しない!

山城:唐突なんですけど、まさにJリーグが開幕直前(取材は2月末)ではあるのに、全然テレビに出てこないですよね。

スクワッド社長・山田泰さん

スクワッド社長・山田泰さん(左)

山田氏:今年は顕著ですね。夜のスポーツニュースを見ていても……まずソフトバンクで始まって。それから楽天のマー君、あとは星野ジャパンかな。

―― その次の次、ほかのスポーツが2つぐらい入ってから、やっと「オシム」ですよね。

 そうそう。

―― そこまでで終わっちゃう。テレビだけならまだ仕方ないとは思うんです。でも、雑誌も新聞も露出がものすごく減少していますよね。

 そうですね。

―― で、なぜそうなっちゃったんだろうかと思いまして。去年が同じ状況だったのは理由があるんですよ。野球はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)があって、サッカーはワールドカップの年。去年だったらJリーグに光が当たりにくいのは分かるんです。今年はそういうはっきりした原因、Jリーグが押しのけられる原因が見えないんですよね。

 まず考えないといけないのは、野球もサッカーも総じてそうなっているんですけど、「スターをつくらなきゃいけない」という意識が我々メディア側に強すぎますね。スターをつくらなきゃ、スターがいないとニュースにならない…って言うんですけど、でもそれは「生まれてくるもの」だと思うんです。

―― それはいろいろなところで言われてますね。

スターを「つくる」意識の弊害

 にもかかわらずスターを「つくる」作業の方に、取材する記者の労力、コストを投入してしまう。これは野球もサッカーも同じなんですが、ベーシックな競技性の楽しみ方を伝えるところを、今のメディアは手を抜きがちになっていると思います。

―― ベーシックな競技性とは、その競技ならではの、スポーツとしての面白さですね。

 そう。スターが「出てくる」ことと競技性を伝えることというのは相反しないはずなんです。スターが生まれてから取材したって遅くないと思うんですよ、たぶんね。でもまず「スターをつくる」ことに労力を割いてしまっていて、競技のベーシックな楽しみを取材してないことが多いです。本当にスターが現れたら、それはそのときに取材に行けばいいわけであってね。できるだけ早く青田買いをしようとする意識が強すぎるのかなという気がします。

コメント5

「山城 敬のサバイバルJ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長