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「人権メタボリック」:それはお腹回りの贅肉なのですか?

  • 小橋 昭彦

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2007年3月6日(火)

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 伊吹文明文部科学相が自民党支部大会で「教育再生の現状と展望」と題して講演した中で発言した「人権メタボリック症候群」という言葉が話題になりました。

 伊吹文科相は27日の衆院予算委員会で、自由と権利が大切なのは真理だが、それを濫用してはいけないと趣旨を説明したそうです。問題意識は分かるのですが、やはり表現としては稚拙であったように感じます。また、閣僚の立場から権利の制限を述べるというのは、実は危うい状況ではないでしょうか。

人権と権利を区別しよう

 発端となった講演では、教育における「公共の精神」の重要性を述べたそうです。公共性を教育の根本に据える必要性は理解できますし、自由ないし権利には義務が伴うというのも事実です。ただ、まずは権利と人権を区別すべきではないでしょうか。人権という言葉に多くの人が共有する意味は、基本的人権でしょう。そしてこれは、人間が持って生まれた権利であり、人が人らしく幸福に生きていくために最低限必要とするものです。食べ過ぎたからといってお腹の回りに余分につくようなものじゃありません。

 そして人権は、決して侵されてはならないものです。念のために憲法を読み返したのですが、11条いわく「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」と。人権についてはこれを前提としたうえで、権利のことを考えるべきでしょう。

 続く憲法12条にはこうあります。

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